あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

盛りだくさんのバス旅行2 四万十川の蛍

2013-06-18 01:23:50 | 旅行
 さて、足摺岬を出て私たちが向かったのは、高知県四万十市。日本最後の清流と呼ばれる四万十川に蛍を見に行きます。が、その前に、安並水車の里に立ち寄りました。



 ここは昔は田んぼへの灌漑用に水車が利用されていたそうですが、今は観光用にたくさんの水車が回っています。 その水路、約1キロにわたってあじさいが植えられ人々の目を楽しませてくれている・・・・のですが、



 残念、あじさいいはもう終わりかけていました。 まだ6月はじめなのに。
 遮るもののないかんかん照りの水路端で、せっかく水車で水をくみ上げてもあじさいとは反対側に流れ落ちるだけで、なんだかあじさいがかわいそうでした。この水をなんとかあじさいにかけてやることはできないかしら。水不足があじさいの老化に拍車をかけているような気がしてなりませんでした。



 遠目にはきれいなんですけどねえ。

 さて、盛りだくさんとは言え、今回の旅は気分的にはわりとゆとりがありました。だって、蛍を見るんですからね。先を急いだって明るいうちはだめなんです。あちこちで暇をつぶしながら夜を待っているという感じです。
 19時を過ぎてから船着き場に到着



 晩ご飯は船の中で食べます。



 鮎、鰻、川の幸が並んでいます。

 案内してくれる船頭さんがそれは愉快な人で、私たちは笑い通しでした。夕暮れが迫る四万十川をのんびりと眺めながらの食事。わたしは日没までに景色を写しておこうと、食べるのと写真を撮るのとに大忙しでした。



 風が凪いで水鏡になっています。




 
 この蕩蕩とした流れ。船頭さんは、何にもないのが四万十川だと言っていましたが、その手つかずの景色が人を癒やし引きつけるのだと思いました。


 有名な沈下橋です。

 

 ここでは道路は川面よりずっと高いところを走っています。でも、大雨が降ると、道まで水がやってくるのだとか。そんなことはしょっちゅうあるのでニュースにもならないんだそうです。大水が出たとき、水は橋を越えて流れます。そこに手すりがあると、抵抗が大きすぎて橋がながされてしまう恐れがあります。そこで手すりのない橋にしたのだそうです。 
 ふだんは川の対岸に住むわずかな人々の生活にかかせない大切な橋なのだそうです。
 大笑いの中に、ちゃんとここに住む人々の暮らしを伝えてくれる船頭さん。プロでした。

 やがて西の空がうっすらと赤くなって


  

 

 川をまたいで泳ぐ鯉のぼりの下をくぐる頃には写真撮影も限界に近づきました。
 全員が食事を終えたところで船の明かりを消して、船頭さんはだまって闇の中で船をあやつります。

 そして闇の中の小さな光に歓声をあげるひととき。

 船頭さんに言わせると、今日の蛍は、遠くから来たわたしたちのために生命維持なんちゃらをつけて懸命に飛んでいる(つまり蛍のシーズンは終わりと言うこと)そうで、蛍の数はうんと少なかったのです。 
 すごい数の蛍をごくごく間近で見慣れている母は、なんだか物足りないようでしたが、四万十の流れのように静かでゆったりとした時間を過ごせたことでわたしは大満足でした。 
コメント (2)
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