前回の自然観察会の終わりに、インストラクターの山本さんから紹介されたこと

C.W.ニコルさんの講演会。実は知ってました。ちょっと行ってみたいなあ、でも、行く時間があるかなあ。迷っていたのですが、講演会の前日である今日、前売り券があるというと聞いてその場で購入しました。
チラシを見たところ、講演会以外にもいろいろ催しがあるみたい。少し早めに出かけていきました。
会場となった文化会館へ行くと

こぢんまりとしたスペースにテントが並び、そこそこの人出でした。いや、ちょっとさびしいかなあ。
木工教室

大きなすのこを抱えて帰る人を見ました。
手漉き和紙や柿ようかん、パン豆(ネットで人気だそうですよ)野菜など、地元産の商品を売る店

お!これは?

きのう、イモムシの話で盛り上がったとき紹介されたポケット図鑑。なんと、とても人気で三巻は売り切れ、一巻二巻も一冊ずつしか残ってなかったです。
ちょっとした食べ物もあって

黒茶を使ったスイーツ、気になります。
黒茶というのは、

標高500メートルの山間の石鎚地区で作られる発酵茶で、幻の天狗茶と言われています。これを作っているのは全国でもたった4箇所だそうです。その製法を学んだグループが商品化し、最近よく見かけるようになりました。ほんの少し酸味があり、紅茶ともウーロン茶ともちがう風味があります。そして、2番煎じ、3番煎じを飲むと、後口に甘さの残るふしぎなおちゃです。
そのお茶を混ぜ込んだ黒茶ロール

ほんのり黒茶の香りがして甘さ控えめのおいしいお菓子でした。
もう一つわたしが買ったのは

米麹だけで作ったあまざけです。左は昔作られていたのを復刻したもので、砂糖入り。市販されているのはアルコールやら甘味料やらいろいろ混ざっていて、なかなかおいしい物に出会えないのですが、これはおいしい。自然の優しい甘さと麹の香りが口の中に広がります。
そして、こちらはジビエ料理のコーナー。鹿のジャーキーを試食できます。

わたしは、牛肉と豚肉しか食べられない人なので、ぶじおくんが試食。おいしかったそうです。その隣にはこんにゃく作り体験のテントが。
近くの山裾でとれたお米の試食もありました。「ひのひかり」と「あきたこまち」。山のお米はおいしいと言います。そのとおり、両方ともおいしかったのですが、どちらかというと
「ひのひかり」がわたしの好みでした。
そうこうしているうちに講演の時間になりました。
舞台装飾はこれだけ。

「人と自然との共生」という演題にふさわしいと言えばそうだけど、野山にももう少し華やかな物があったでしょうに。きのうのビナンカズラとかね。いや、そんなことどうでもいいです。
ニコルさんはイギリスのウェールズ出身。カナダやエチオピアで環境保護に関わる活動を行ってきました。その歩みをふりかえりつつ、日本に帰化して始めた森の再生活動とその森で行っている様々なプロジェクトを紹介してくれました。
人が荒らした森だから、人の手で下草を刈ったり間引いたり、そうすることで光が地面にまで届き、明るい気持ちのいい広葉樹の森ができるそうです。そしてその森に、虐待を受けた子どもたちや、東北大震災の被災者の皆さんを招いたりしているそうです。
自然の癒やしの力の大きさを教えてもらいました。深く心が傷ついた人たちが、森の中で遊び生活することによって生き生きとした表情を取り戻していく様子が、映像を通してよくわかりました。
ニコルさんの
「森の中で子どもたちが笑顔を取り戻していく、するとおとなたちに笑顔が生まれる」という言葉に、わたしは昨日の子どもたちの姿を思い浮かべました。そして、「子どもたちが荒れる原因は、自然が欠乏しているから」という説にも共感しました。もちろんそれがすべてではないでしょうが、原因の一つではあるでしょう。
講演の後、地元で農業や林業で生きる若者たちのパネルディスカッションがありました。みんなサラリーマンや教員、公務員など安定した生活を捨て今の仕事をしている人たちです。応援したいです。それにしても、この聴衆の少なさ。気の毒なほどでした。ニコルさんの講演とセットにしてできるだけ大勢の人を集めることはできなかったのかなあ。
「野と山の文化祭」と名付けられたこの催し。市の合併10周年を記念して公募したイベントの一つだそうです。しめ縄作りや藤蔓細工、昔ながらの遊びなどの体験コーナーもあって、空き家見学ツアーだの移住相談だの就農相談だの狩猟免許取得相談だの田舎暮らしを支援する企画があって、行政も関わっているようなイベントでしたが、ちょっと発信する力が弱かったのでしょうか。もっと市外の人を呼び込めたらよかったですね。
当たり前すぎて気づかなかったけれど、自分が、自然のなかで贅沢ではないけれど心豊かな暮らしができていることを再認識することができた催しでした。

C.W.ニコルさんの講演会。実は知ってました。ちょっと行ってみたいなあ、でも、行く時間があるかなあ。迷っていたのですが、講演会の前日である今日、前売り券があるというと聞いてその場で購入しました。
チラシを見たところ、講演会以外にもいろいろ催しがあるみたい。少し早めに出かけていきました。
会場となった文化会館へ行くと

こぢんまりとしたスペースにテントが並び、そこそこの人出でした。いや、ちょっとさびしいかなあ。
木工教室

大きなすのこを抱えて帰る人を見ました。
手漉き和紙や柿ようかん、パン豆(ネットで人気だそうですよ)野菜など、地元産の商品を売る店

お!これは?

きのう、イモムシの話で盛り上がったとき紹介されたポケット図鑑。なんと、とても人気で三巻は売り切れ、一巻二巻も一冊ずつしか残ってなかったです。
ちょっとした食べ物もあって

黒茶を使ったスイーツ、気になります。
黒茶というのは、

標高500メートルの山間の石鎚地区で作られる発酵茶で、幻の天狗茶と言われています。これを作っているのは全国でもたった4箇所だそうです。その製法を学んだグループが商品化し、最近よく見かけるようになりました。ほんの少し酸味があり、紅茶ともウーロン茶ともちがう風味があります。そして、2番煎じ、3番煎じを飲むと、後口に甘さの残るふしぎなおちゃです。
そのお茶を混ぜ込んだ黒茶ロール

ほんのり黒茶の香りがして甘さ控えめのおいしいお菓子でした。
もう一つわたしが買ったのは

米麹だけで作ったあまざけです。左は昔作られていたのを復刻したもので、砂糖入り。市販されているのはアルコールやら甘味料やらいろいろ混ざっていて、なかなかおいしい物に出会えないのですが、これはおいしい。自然の優しい甘さと麹の香りが口の中に広がります。
そして、こちらはジビエ料理のコーナー。鹿のジャーキーを試食できます。

わたしは、牛肉と豚肉しか食べられない人なので、ぶじおくんが試食。おいしかったそうです。その隣にはこんにゃく作り体験のテントが。
近くの山裾でとれたお米の試食もありました。「ひのひかり」と「あきたこまち」。山のお米はおいしいと言います。そのとおり、両方ともおいしかったのですが、どちらかというと
「ひのひかり」がわたしの好みでした。
そうこうしているうちに講演の時間になりました。
舞台装飾はこれだけ。

「人と自然との共生」という演題にふさわしいと言えばそうだけど、野山にももう少し華やかな物があったでしょうに。きのうのビナンカズラとかね。いや、そんなことどうでもいいです。
ニコルさんはイギリスのウェールズ出身。カナダやエチオピアで環境保護に関わる活動を行ってきました。その歩みをふりかえりつつ、日本に帰化して始めた森の再生活動とその森で行っている様々なプロジェクトを紹介してくれました。
人が荒らした森だから、人の手で下草を刈ったり間引いたり、そうすることで光が地面にまで届き、明るい気持ちのいい広葉樹の森ができるそうです。そしてその森に、虐待を受けた子どもたちや、東北大震災の被災者の皆さんを招いたりしているそうです。
自然の癒やしの力の大きさを教えてもらいました。深く心が傷ついた人たちが、森の中で遊び生活することによって生き生きとした表情を取り戻していく様子が、映像を通してよくわかりました。
ニコルさんの
「森の中で子どもたちが笑顔を取り戻していく、するとおとなたちに笑顔が生まれる」という言葉に、わたしは昨日の子どもたちの姿を思い浮かべました。そして、「子どもたちが荒れる原因は、自然が欠乏しているから」という説にも共感しました。もちろんそれがすべてではないでしょうが、原因の一つではあるでしょう。
講演の後、地元で農業や林業で生きる若者たちのパネルディスカッションがありました。みんなサラリーマンや教員、公務員など安定した生活を捨て今の仕事をしている人たちです。応援したいです。それにしても、この聴衆の少なさ。気の毒なほどでした。ニコルさんの講演とセットにしてできるだけ大勢の人を集めることはできなかったのかなあ。
「野と山の文化祭」と名付けられたこの催し。市の合併10周年を記念して公募したイベントの一つだそうです。しめ縄作りや藤蔓細工、昔ながらの遊びなどの体験コーナーもあって、空き家見学ツアーだの移住相談だの就農相談だの狩猟免許取得相談だの田舎暮らしを支援する企画があって、行政も関わっているようなイベントでしたが、ちょっと発信する力が弱かったのでしょうか。もっと市外の人を呼び込めたらよかったですね。
当たり前すぎて気づかなかったけれど、自分が、自然のなかで贅沢ではないけれど心豊かな暮らしができていることを再認識することができた催しでした。