あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

さなぎのゆくえ

2015-01-16 21:35:56 | 生き物
 わたし、すっかり勘違いしておりました。この花がウドの花だとばっかり。



 ウドによく似てはいるのですが、ウドよりももっと花の付き方が密で、たくましい感じ。
道ばたの畑にあるので、つぼみの時から見ています。



 やがて種ができて



 種になっても、なかなかきれい。なにか作り物の飾りかアクセサリーのようです。花にばかり目が行って葉っぱを見ていませんでしたが、これを見ればウドと違うことは一目瞭然でしたのに。



 これ、アシタバでしょう。

 そして、もう一つ間違った思い込みを・・・・

 「アゲハチョウの幼虫は、ミカンなどの柑橘類の葉を食べる」
 どうしてそう思い込んでいたのかしら。国語の教科書に「アゲハチョウはみかんのはにひとつずつたまごをうみます」という文章があって、それがずっと頭の中にあったのかもしれません。
 アシタバの花にキアゲハの幼虫がいることを最初に発見したのはぶじこです。さすが、天敵を見つけるのは早い!
 どうもアゲハチョウの中でキアゲハはアシタバなどのせり科の植物を好んで食べるらしいです。すると柑橘類の葉を食べるのは、ナミアゲハだけなんでしょうか。

 ここからはキアゲハの幼虫の画像です。

 なぜか葉っぱではなく花を好んで食べているみたいなのです。



 花だけではなく実の部分も。


 それが1匹や2匹ではなく、ざっと数えただけでも20匹以上。


これはまだ小さいやつ。ごく小さいときは鳥の糞のような姿をしてます。


 
 下の方とか右上の方、花が丸裸になっているのがわかるでしょうか。



 さて、このあと幼虫はどうなったでしょう。 普通はさなぎになって、そのまま冬を越すはずなんですが、なんと1匹残らずいなくなってしまったのです。

 スズメガなどはさなぎになると地面に潜っていまいますが、蝶のさなぎは茎などにぶら下がっているはずです。それが何度見てもどこにもない。
 ぶじこも探したけど見つからなかったそうです。さなぎはどこへ?
 全部鳥に食べられたとでもいうのでしょうか。1匹や2匹は残っていそうなものですが。
 これはわたしの推測に過ぎませんが、アシタバは冬になると枯れてしまいます。それではさなぎも地面に落ちてしまうので、アシタバにはさなぎを作らずほかの植物に移動したのではないでしょうか。 と思って近くの柿の木を見てみましたが、ここにもいませんでした。では、どこへ?
 幼虫がいたところから七,八メートル離れたところに常緑の椿の木があるのですが、さなぎを作るにはそこが一番いいと思うのです。葉っぱが茂っていますから雨風を避けることもできますし。ただ、幼虫がわざわざそこまで出かけていくものだろうか。さすがのわたしも畑の向こうまで入ってはいけませんでした。なぜなら、近くで工事をしていたおじさんや若者が不審そうにこちらを見ていたからです。いやー、はずかし・・・

 こちらは永久に姿を変えないキアゲハ。



 今はやりの羊毛フェルトで作っています。ぶじこ作です。
 
コメント (6)
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