感情のままに行動することや、感情を表に出しすぎるとトラブルが多くなるかもしれません。県銚には、そういういわゆるキレたという状態になる生徒を見ることはまったくと言っていいほどありません。
柔道をやらせていただいて、一番よかったことは忍耐力をつけさせていただいた事とこころから思っています。
そんなことを最初に書くのは、わたくしもずいぶん短気で損をしてきているからです。短気は損気であります。一度言ってしまったことは、なかなか取り消しがききませんでした。
保護者の方々に口答えしたり、まるで友達のようにため口をきいて、怒鳴りあうのではいかがなものかと思います。武道は体力をつけるためにやるもの、という側面もあるでしょう。しかし、感情に流されないようにするためというのも忘れてはならない側面もあります。
人間にとって一番有害な感情は、
①好き嫌いで他人に接すること
②不必要な贅沢を求めること
と、教わって参りました。
たしかに、好き嫌いで仕事をしてはいけないようです。
それでは組織がうまくまわりません。こちらが嫌いなら、むこうだって嫌いですから。以心伝心です。
贅沢も、エコの時代にはふさわしくないでしょう。
あまりに激しやすい人柄では、他人は助言すら与えてくださいません。
キレた、キレたと言わないことです。
キレている暇があったら、勉強でもしていたほうがもっとよろしい。
勉強していれば、助言をしてくださる方が必ず現れます。
でなければ自分の方から質問していけばよろしいのです。
先日NHKの野球でイチロー選手を扱っておりました。
少年野球の選手たちが、イチロー選手にどうしたらうまくなれますかといった類の質問をかなりしていました。
わたくしが何を思ったかは書きません。
今、国士舘大学の先生をしていらっしゃる斎藤仁先生の少年柔道教室に参加させていただいたときに、やはりNHKと同じ質問がちびっ子たちから繰り返し出ました。
斎藤先生はさすがであります。
すすすっと技を自分でやってみせて、これだ・・!と力強く宣言なさっただけでありました。
見て、実践して、あとは工夫せよ。(※ということなのだと解釈しました)
これだけでありました。
見事な回答でありました。
達人は違います。
来週中間テストです。
我が県銚の生徒諸君は、授業の達人たちに何を学んでいるのでしょうか。
一度、聞いてみたいことの一つであります。
また明日。