二学期始業式レジュメ
「生涯学習を目標に」
二学期が始まりました。
今夏は、学生ですから当然勉強中心で生活したと思います。夏休みは、不得意教科科目を集中的に学ぶことのできるとても良い時期でもあります。また、健康体力の養成が可能になる時期でもあります。
どうでしたか、どのような生活をしていましたか。
成果はあがりましたか。当然、毎日を計画的に目標を持ってそれぞれの課題にとりくんだと思っています。県銚生なら当然やれる筈でありますし、やってくれたとも。
さて、二学期はどう過ごすつもりですか。ここでうんと力を貯めないと、後々の飛躍はおぼつかない。そのことだけは申し上げたい。
水面にぽかりと浮かび上がるためには、水面下で脚力を使うしかないのです。しかも尋常の脚力ではない。鍛えるしか無い。このことは若い時代だからやる、大人になったらもうそれでいいというものではありません。
生涯学習と言って、それこそ本当に生涯連続して行く学習であります。
今夏、私は、85歳の大学院生の方と話をすることができました。ある勉強会でありました。名古屋の**技術院の研究職であった方で、精神年齢は非常にお若い。老眼にもなっていないし、歯も丈夫。なにしろ、論文構成力が実に巧みで、宿泊先も一緒でしたから、毎日一緒に勉強していました。
ギターもやり、点訳もおやりになられる。年下の老人のために、老人施設の慰問までやっておられた。ギターを抱えて、です。海外旅行もずいぶんやっておられて、歴史も相当造詣が深い。ただ者ではないとすぐわかりました。
大学の学部では、技術者ですから当然理工系。しかし、どうしても哲学系の学問をやりたいということで、修士課程に学んでおられる。85歳で、メールもやれば、ホームページも作られる。哲人でありました。そして、私もまたこういう大哲人のごとく生きていきたいものであると思ったしだいです。
もしかしたら、私にとっても人生の転機になるいい出会いであったのかも知れないと感じました。まだまだこれからです。これから、私も勉強です。遊んでいる暇はない。
人生は有限です。いつまでも続くとは限らない。
限定された時間の流れの中で、いかに生きるか。そういう透徹した目を持って、これからの高校生活を送っていただきたいのです。
勉強なさいませ。