最近、老年学とか勝手にこのブログにカテゴリを作って、言いたい放題、書きたい放題をつらぬいているのに気がつかれただろうか。
これは、修士の時の必修科目であったのだが、なんとも難しい科目で、能力のない愚生はついていくのがやっとであった。されど、非常に面白い学問でもあったのである。あまりあちこちの大学にも、どこにでも設置してあるというような科目ではないから、インターネットでも捜すのに苦労する。しかし、これは定年退職後の必須科目であると、今になって感謝している。その科目から得たものを、自分なりに考えて勝手に書いている。老年学とは似ても似つかぬ駄文のオンパレードであるが。
孤舟族という言葉がある。作家の渡辺淳一せんせの作品で(「孤舟」)出てくる。なかなか面白い。ちなみに、せんせの作品は、あまりにも現代風で、不倫とかなんとかとか、愚生にはまるっきり関係のない風潮を描いているから、どうも好きになれないのだが。
この孤舟は珍しくいいと思った。
大手広告代理店の執行役員にまでなった主人公の話である。彼は、60歳の定年後に子会社への出向を蹴って、自宅でなにもすることがないまま日々を過ごしていく。妻の方は、やれ趣味の会だ、友人とランチだ、芝居見物だと出かけていく。そして、やがて出かけていく妻に非常にうるさい小言を言うようになる。何時に帰ってくるのか?誰と行くのか?どこへ行くのか?・・・のオンパレード。外に出ていっても、偉そうにクチをきくものだから、誰も相手にしない。
やがて妻は娘のところに出て行ってしまう。ま、ありきたりな筋である。
彼は仕方なく、家事や犬の散歩を自分でやるようになる。やがて、彼にデートクラブで知り合った若い女性ができる。・・・渡辺淳一らしい展開がこのあたりから始まるが、愚生はこれでこの本は不要となったので、ゴミ箱へ。いいのは前半部分のみ。
情け無いなぁと思う。いつまでエライと思っているんだと罵倒したくなる。くだらない。実にくだらない。オレは外で稼いでくるから、妻は家を守れっていうのは、遅れている。勘違いも甚だしい。
偉かったヒトは、退職したらなによりも夫婦のあり方を見直すべきであろう。偉くなかった愚生にはそんな必要はないが。どうもそういうところを勘違いしていてはならんのではないかと思う。
退職したら、区分が無くなってしまうのである。あなた働くヒト、ワタシ家事をするヒトっていうのは、早く訂正をすべきである。
感謝することである。
こころからである。そして、必ずどっちか一人になる。相手がいなくなってしまうのである。家事も、掃除も、税金も全部一人でやらなければならないのである。
あ、・・・・・・・・・・これって、愚生の方が長生きするっていふ前提で書いているな。
こりゃいかん。
わははははは。
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