本当の謙虚とはどういうことかと思った。
ボキも時々言うが、「私ごときモノ」「ろくなもんじゃねぇです」「それだけの能力がございません」「よろしいんでしょうか」とかとか。
これって謙虚を装ったウソである。ウソ八百。
ホントは、「自分はたいしたもんだ」と思っているのに、さほどの評価を得られなかったから落ち込むのである。反対に、有頂天になる時もある。これもまた真逆の真理。自分が「たいしたもんだ」と思っているところに「すばらしい」とか「たいしたもんだ」と言われるから、舞い上がってしまう。有頂天になる。高学歴だったら、当然だろうと思ってしまう。オレは、東大出身だからそれくらいの高評価はあたりめぇだと。
高校の同窓会がいつも横浜で開かれる。横浜は遠いから、行かない。それに、同窓会のメイン講師にあきれてからは行かない。メイン講師は、クラスメイトであった。神奈川の高校のコーチョーであったのだが、略歴を書いて送ってきた。笑ってしまった。W大学の学部二つを出てさらにWの大学院を出て、教育委員会で課長までやったと書かれていた。某大学の非常勤講師もやっていた。
よくやるなぁと思ってしまった。ボキは、正真正銘W大学に入れるわけもない。受験すらできない。資格無いし、受ける気も無い。
で、なんでこんなくだらないことを書いていたのだ?ってぇことである。つまり、どうだオレはすごいだろう?っていう「たいしたもんだ症候群」である。賞賛されたいのである。こりゃアカン。
「自分はたいしたもんである」「ちゃんとしたもんである」と思ったところから始まっているだけの話でしかない。
ボキとは真逆である。ボキは、本当に小人物で能力もない。ちゃんとしたもんではない。チンピラである。
で、あっと思った。自慢たらたら大人物と職業上の経歴は似たり寄ったりだったからだ。大学非常勤講師というのまで似ていた。ボキはそんなくだらないことは、公的な場所では一回も言ったことないけど。
自分のことを「ろくなもんじゃねぇ」と思っていると、タノシイ発見があるからだ。
自分を「たいしたもんじゃねぇ」とか「ろくでもない」と思っているから、実に気楽である。縛られるもんがまったくないからだ。
楽に生きられるからだ。
何ができても、自分の力だけではできるわけもないからだ。
ふううううううううううううううむ。
真面目に打鍵してしまったよん。
BYE-BYE!