一つの言葉でけんかして
一つの言葉で仲直り
一つの言葉で頭が下がり
一つの言葉で心が痛む
一つの言葉で楽しく笑い
一つの言葉で泣かされる
一つの言葉はそれぞれに
一つの心をもっている
きれいな言葉はきれいな心
優しい言葉は優しい心
一つの言葉を大切に
一つの言葉を美しく
この詩は、まったく未知の詩でした。
大変不勉強でした。
今日、ある教育雑誌から知りました。
小学校の道徳の授業で使われるのだそうです。
在校生諸君はよく知っていることでしょうね。
作者は、よく調べたのですが、不詳ということです。
サイトには下記のようなことが書いてありました。
このブログで世話になっていますgooに書いてありました。
「このフレーズは、映画評論家の故・淀川長治がいつも口癖のように
唱えていたので、映画監督の山田洋次が覚えてしまった。
代表作『男はつらいよ』の寅さんの『団子屋』の壁にも、
書いて貼ってあった。」
そうでしたか。
寅さんは大好きでしたが、これも映画からは気がつきませんでした。
しかし、味わいのある言葉です。
ここまで心の働きを考えていくということにある種の感動をいたしました。
ただし、この言葉は自分から他への影響のあり方ということを言っているのでしょうけれども、それは同様に他からの影響もある(善悪含めて)ということを念頭に置いていると思います。
確かに、いい言葉を使うことは重要であります。
美しい言葉でありたいものです。
それは否定できないことですし、守り通すべきことです。
しかしながら、相手に意図的な言葉の毒があったらどうなのでしょうか。
相手に影響されないためにも、「言葉は洗って使え」ということです。
師匠からそんな風に言われたことがありました。
洗って使うばかりではなく、相手の言葉を洗って受けることも必要なのではあるまいかと思うこともあるからです。汚い言葉は洗うしかありません。汚れた言葉は汚れた人格を表現します。これはご留意なされたいと、浅学ながら諸君たちには申し上げたい。これからの人生を送るのですから。県銚生は、言葉が、礼儀が実にすばらしいと言っていただけるようになってほしいからです。
高校生は、傷つきやすい。
だから、相手の言葉を洗って受ける、「無」を思うことも大事だと思います。
洗って言葉を考えてみると実に幼稚な場合も世間には多々あるときもあるからです。よく考えて言葉は使うべきです。毒のある言葉はあまり考えもしないで、使われる場合が殆どですから。
そんなことを考えました。
また明日。