横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

活動していないときは、きっと”充電中!”

2014-11-18 13:35:44 | 発達や学習が心配
日陰にいるとちょっとひやっとするこの頃です。

学校は、研究会や就学時検診で午前中授業になる

こともある今月です。

今日は、「充電中」のお話。

図工の時間、「お話の絵」を描いていました。

お話を選ぶまでが結構大変!

またお話を選んだとしてもどの場面を

描くかまた悩むところ。挿絵を写してしまうと、

「読書感想画」にならないので本はしまって

描きます。同じ本を選んでも子ども一人ひとり

感性が違うので、全く「違う絵」に仕上がります。

そんな中、ずっと本を選べない子どもがいました。

早い子どもは、もう背景にかかっているころです。

休み時間に図書室で一緒に本を探しました。なかなか

しっくりくる本が見つからないようです。何回か図書室に

通ってなんとか1冊決めました。教室に戻ってきて、いざ

描こうとすると、また下描きの鉛筆が持てません。

こんな感じはどう?と私は薄く線を描いてみました。

それでも納得がいかないようです。

しばらく他の子どもたちの指導に回りました。

実は今日が仕上げの最終日。熱心な子どもたちの様子を

見て予定時間をだいぶオーバーしての、今日でした。



ここまできたら、その子どもが自分で動き出すまで待ってみようかと

思っていたところでした。ぐるっと回ってその子どもの席に行くと・・・

私の描いた線はすべて消され、素晴らしい構図の下描きが出来上がって

いました!

色塗りもあっという間で、他の子どもが名札をつけているころ

なんと完成!!


その子の内面がこんなに「豊か」だったのかと驚くような作品でした。

あの長い時間、ずっとずっと、自分の心の「充電」を続けていたんですね。


新しい「運動」でも似たような感じでした。はじめなかなか「参加」しなかったのですが、

「自分が入りたくなるまでみんなの動きを見ててね」と言ったら、

「3回目」で入りました。以後この子どもには、

「3回目」が合言葉になり、新しいことは自分で「3回目には挑戦する」と

決めたようです。それまで少し苦情を言っていた周りの子もそれで納得!

すぐ「のって」くる子どももいれば、「充電」が必要な子どももいる、と

実感した私でした。

「いつまで待てるか」は支援者の忍耐力にかかっているのでしょうね。




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