横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「コンスタント」に力を発揮する

2015-07-21 18:14:50 | 発達や学習が心配
暑いですね~

ちょっと外に出ただけで、息があがりそうです・・・

今日は、ちょっと気になってまだ解決していないことから

(もちろん、私の中で、です)

「~ができる」とは、いったいどういうことなのか?

唐突ですね。例えば、漢字の「漢」という字が「書ける」とは

いったいどういうことなのか。点、はらいの向き、画数、バランス

などが「合っている」。

そして、漢字テストで合格する。・・・・

夏休み前に「漢字 50問テスト」をする学校が多いようです。

ここで「漢」の「漢」が書けて、○をもらったとして、それ以降

100%○をもらえるのか・・・・。

こう書いていくと、自分が逆上がりを必死に練習したときに

「できた!」という瞬間があり、そのあと、「もう1回」とやると

疲れてできなくなってしまったことを思い出します。学校の逆上がり

テストでも「きのうまでできたのに今日はできなかった」という子ども

もいます。




では、この子にとって逆上がりは「できる」ことになるのか?

できた」のはまちがいないのですが、コンスタントに「できる

ようになるには、もう少し練習が必要かもしれません。

漢字も習ってすぐは「書けた」としても「定着」しているかどうかは

また別なのではないか・・・。う~ん


漢字の場合、「形」を覚えることと、「使い方」を覚えること両方できて

「定着」なのかな、と思います。

「使い方」を覚えていないと、作文などで使いにくいです。

違う場面で同じことばが出てきても、その「漢字」を使うとはわからない、

ということがあります。



ある先生に頼まれて、あるお子さんの「音読」を      

きいたことがあります。

「10回読むように」との指示でした。

「同じところを10回読むなんて・・・」とはじめ思いました。

でもそのお子さんと、「残り何回」とシールをはりながら

練習したところ、

3回目、4回目と回数を重ねるごとに集中が弱まり、読み誤りが

多くなっていきました。その先生が意図していたことは、「ここ

なんだと気づきました。

何回読んでも「コンスタント」に読める、それが「読める」と

いうことなのではないかと。

言語心理学の本を読んでいたら、「ことばの定着」には、

意味を理解すること」が大切と書いてありました。

「意味が分からない抽象的」な漢字を何回書いても

定着しにくいのは、このあたりに理由がありそうです。

音読が上手にできても、それは「単なる音声」であり、

文章の意味・要旨まで理解できているかは別の段階に

ある、ということもうなずけるところです。

文章読解力を上げるのは、「一朝一夕」にはいかない

ようです。

そこで、音読の前後に意味の解説をしてみました。

すると、少しずつ理解が深まってくるのも感じています。

教材について1対1で質問し合っていくのもよい感じです。


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