横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「個別支援学級」の子どもの居場所って・・・Eテレ「いるんだよって伝えたい」

2017-05-31 11:40:10 | 発達や学習が心配
もうすぐ5月も終わり・・・今日は気温も高いです。

「夏バージョン」に少しずつ慣れなくては


先週もまた、NHKの番組をみました。

少し遅い時間だったのと、Eテレだったので、

どのぐらいの方がご覧になっていたかは、わかりませんが、

「いるんだよって伝えたい」


横浜の「個別支援学級」の話でした。

NHK,このところ「発達障害」をテーマに

番組づくりに力を入れています。

授業参観に行ってもなかなか

「個別支援学級」を覗いてみることは

ないのでしょうか。

私はかつて一般級と支援学級の担任をしていました。

番組で一人ひとりの「ブース」が

あり、また「交流級に行く時間割り掲示」があるのを見て

「なつかし」かったです。

今、「個別支援学級」は人気で在籍が30名近い(または超える)

ところもあります。

番組では「支援級の子はトイレが長い」と言われた

ことで、「心がもやもやした」支援級在籍の子のことも

とりあげていました。

私だったら、どう対処しようか・・・。

自分のこととして真剣に考えました。



「個別支援学級」とはそもそもどんなところか

1日の中で数時間(またはほとんど)交流級ですごす支援学級在籍の友達が

隣にすわっていたとしても、よく知らない子どもが多いと思います。

「支援学級」と「交流級」の2つの時間割があり、

その時間どちらでどのように学習するかを決めること

また、「支援学級」と「交流級」の2つのクラス内ルールを

覚えること


コンスタントに毎時間、「交流級」にいないため、

その学習の前後の流れやクラスの雰囲気が「つかみにくいこと」

「交流」に行く直前にそのクラスでどんなことが起こって

いたのか、ぱっと入ってはわかりません。

「分かろう」としても、周りの子もその子に説明しにくい状況も

あります。不安に思うことも多々あると思います。

そんな中で個別支援学級在籍の子どもたちは、

学習や生活で交流級になじもうと、

・・・本当にがんばっているんです!!



そして、ひとくくりに「個別支援学級の子は」とできない

一人ひとり違った「状態」があります。

でも、それは、一般級の子どもたちもおんなじなんです。

「トイレが長い」・・・と言ってしまった子どもは、

どんな気持ちでこのことばを発したのか。

もしかしたら、「個別支援学級」のことをよく知らなかったためかも

しれません。トイレでなかなか自分の順番が来なくて困った経験が

あったのかもしれません。

でもそれは、「個別支援学級」の子に限ったことではないし、

全員がそうだともいえないのです。

番組では、全クラスで先生たちがこのための「授業」を行ったと

伝えていました。

・・・教室を「仲間としての自分の居場所にしたい」という願いを

自分からうまく伝えられないこともある子どももいます。

それも、個別支援学級に限らず、一般学級の中にだって

あるのでは、と番組を見ながら思っていました。

「個別支援学級」のことを伝えていくことは、

もしかしたら、学年当初の今の時期に「仲間づくり」

という意味で必要なことかもしれません。

「2つの場所」で「2つのやり方」を努力して学んでいる

友だちがいることを知ることで「一歩近づく」ことに

なるのでは、と思っています。


個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついているところをクリックしてください)





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする