横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

途中でやめるのって難しい・・・

2023-03-08 19:00:22 | 発達や学習が心配
今日は横浜は、暖かく、コートを脱いでいる方も。

前回の教科に〇をつける「連絡帳」、使ってくれたようで、

「これなら書くのが嫌じゃない」と続いているようです。

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連絡帳書きは、続いてほしいですが、今日は、「途中でやめるのが難しい話」

代表的なところでは、「ゲーム」でしょうか?

「1日1時間」とした自治体もあったような?

でも、実際1時間ピッタリにスイッチを切れる状態になることの方が

至難の業では?



塾では、休憩にしているパズル。



あと、少しでできそう・・・

でも、学習の時間もあるので、「そこまで」になってしまいます。

始めたころは、適当にはめていっていたのが、

数回したころ、「道筋」が見え始めて

だんだん気持ちものってきて

そんなときにstopがかかるのって、

急にテンションを下げることが難しい。

マラソンだってゴールしたあと、

急に止まらずにしばらく動いてだんだんに動悸をおさめていますよね。

ゲームやパズルって、「完成したときにでるホルモン(?)」が

ステップアップの動機になり、

また先に進みたくなる・・・。

完成間近で最高に高まっている気持ちを急に下げるのは

子どもならなおさら難しいですよね。



学校では、ゲームはありませんが、

休み時間のドッジボールや、図書室での読書、

友達と楽しんでいた遊びや折り紙。

学年が小さい子ほど途中でやめるのが難しい。

高学年の子でも「楽しい刺激」になっているものを

途中で遮られると怒りに変わってしまうこともあります。

はじめから「~分」という約束が守れるのではなく、

砂時計など(普通の時計やタイマーではなく)残りが量的に分かりやすいものを使って、

しかも自分でその砂時計をひっくり返してスタートさせることを繰り返し、

「体感」としてそろそろ終わる感覚をつかんで

最後は、「もっと続けたい」という欲求に自分で打ち勝つことで

やっと、「やめられる」状態になるのだと思います。

でも、これは、まだ子どもが自己コントロールができる場合。


以前夜ゲームをしていてどうしても就寝する時間が遅くなってしまう子どもに対して

大人が毅然として対応することで

子どもがルールを徐々に守れるようになっていったテレビ番組を見ました。

睡眠や生活時間の乱れは、子どもの発達には、よくないので

大人や支援者も、ある程度以上は「許さない」姿勢も大事なのかな~とも思います。

1日が24時間しかなく、からだや心のために必要な時間を確保して上で

残りを「自由時間」にする、ということがだんだんわかってくるのが

小学校2年生あたりかな、と思います。

算数の学習で1日の生活を図で描いていって

初めて自分の生活を振り返った子どももいました。

(それまでは、大人の声かけで動いていたので

「時間」という意識が漠然としていたらしいです)

時計が読めるようになっても、「感覚」で過ごしている子どもは、

思ったより多くいる気がします。

春休みは宿題もなく、子どものフリータイムが長くなるので

その前に、1日の過ごし方を紙に書き、時刻の目盛りをつけて

「フリータイム」「すいみん」「しょくじ」などを表し、

今の時刻とすり合わせていく練習をしてもよいかもしれないですね。

時間・時刻という数値と「感覚」が合ってくると

だんだん自己コントロールに結びついていくような気がします。

1年でただ一度宿題のない「春休み」。

子どもが自分で1日の過ごし方を決めて「試して」みるのもよいかもしれないです。

うまくいかないと気づけば・・・どうしたらよいかと考え、成長につながりますね!


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