横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

来年の教科書・・・教科書もいろいろ

2023-07-21 16:59:31 | 発達や学習が心配
本当に暑い毎日・・・。

そして、今日から夏休み!!

宿題がいっぱいであんまりうれしくない子もいるようで・・・

先日、公共図書館で開かれていた「教科書展示会」に行ってきました。

いろいろな出版社の教科書がずらり。

関心があったのは、特別支援教育の教科書。

国語と算数の星本(☆本)を見たかったのです。

星本とは?

知的な障害があるお子さん向けの教科書です。

詳しくはこちら⇒千葉県総合教育センターの資料

文部科学省の資料によると、国語と算数・音楽があるようです。

国語は☆1つから3つの3冊

算数は☆1つ・☆2つは、(1)と(2)、☆3つの4冊

音楽は、☆1つ、☆2つ、☆3つの3冊

があるとのこと。

☆が増えると内容もレベルが上がります。

1年生から使用するとすると、小学校は6年間なので1冊を1年以上使うことになります。

特別支援学級では、そのお子さんの年齢の学年の教科書を使うこともあれば、

この☆本、または在籍学年より下の学年の教科書や

絵本や図鑑などいろいろな選択肢から選ぶことができます。

残念ながら展示会にはすべての☆本はなく、見られるものが限られていましたが、



なぜか文部科学省のリストにはない、生活の星本があり、

中身は・・・



こんな感じで社会科の内容や

植物の育ち方など理科の内容、

そして買い物の仕方、ソーシャルスキル的なもの(気持ちの理解)など

「生活」にかかわるものが書かれていました。


(ただ、理科の実験のような内容や、地理・歴史などの内容は

ないような感じです)

また、中学生用の一般の国語の教科書では、



こんなふうに活字の大きさが18ポイントや22ポイントなど大きく、

ルビがふられているものがありました。

分冊になっています。

これは、一般の学級や特別支援の学級で

視覚的に教科書が読みづらい状況にある生徒用のものだと思います。

小学校にもどりますが、一般級用の道徳の教科書は、



自分たちで話し合ったり考えたりするページもあります。

教科書の一番後ろに振り返りを書くページもありました。

教科書は4年ごとの改訂ですが、国語・算数に関しては

あまり大きな変更はないように思いました。

ちなみに無償で配られるものなので、

ちょっと気になる価格は

こちら

一般社団法人 教科書協会
とオープンになっています。

1年生の国語は上下で740円ぐらい 算数は2冊で340円ぐらい

6年生の国語は年間で700円ぐらい

先ほどの☆本は、国語の☆で877円  算数の☆で2875円

となぜか算数がちょっと高め。

国語の☆の教科書は、ほぼイラストで後半に文字がでてくるそうです。

ネットでググると、保護者の意見もいろいろで、

「まさにうちの子にぴったり」と言う方もあれば、

「☆本と、一般クラスの教科書の中間があればいいのに」

という意見もありました。

どの教科でどの教科書を使うという選択は、担当の先生と保護者が話し合って

決めることになると思います。

国語や算数が同じようなレベルの子どももいれば、

どちらかだけゆっくり学んだ方がよい子どももいます。

また、もっと細かいレベルの教科書がこれからつくられれば、

「ピッタリ」を見つけることができるかもしれないです。

私立の学校の中には、子どもの状態に合わせて

少しずつレベルアップする教材を作っているところもあるようです。

公立では、なかなか難しいかな~。

教科書はいろいろな「しばり」があります。

同じ教科書を使っていても「理解」のレベルはいろいろで

「支援」の仕方も本来は、いろいろのはずなのですが、

クラスにいる人数を考えると今の学校では難しいところがあるな~と展示会を見て思いました。

また、今は教科書だけでなく、ノートも(「おきべん?」

学校に置いて帰るところもあるようで、

保護者が教科書やノートをみながらお子さんに宿題を教えていた時代から

ネット検索をしながら教える時代に変わっていくのかもしれないな~

と感じました。


さあ、子どもたちと「夏休みの宿題・課題」に向けて

明日もがんばらねば!


個別学習塾びすぽうくのホームページへ(線のところをクリックしてください)

       

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする