秋田の特産品であるじゅんさいを調理します。
じゅんさいはハスのような水草で、若芽の部分にゼリーのような膜がついていて、ぷるるんとした喉越しが楽しめます。
この寒天質のものは、ポリフェノールを多く含み、動脈硬化予防が期待され天然の健康食とも言われます。
秋田県の北西部、三種町で国内の9割を生産しています。
白神山系からのミネラル豊富な水や地下水を水源とする池、沼で小舟に乗ってひとつづつ丁寧に収穫される様は、夏の風物詩としても知られています。
先端の褐色の球状のものは花芽です。
湯がいて、酢の物や汁物のタネ、天ぷらなどでいただきます。
旬のキスとお吸い物にしました。
ふわりとしたキスと、つるんとしたじゅんさいの舌触りが、優しいだしと相まって上品な一品に仕上がります。
秋田の純米酒と合わせることをおすすめします。
【材料】
キス…………………2尾
じゅんさい…………100g
塩……………………適量
昆布と鰹節のだし…2カップ
白醤油………………大さじ1と1/2
酒……………………大さじ1
みりん………………大さじ1
片栗粉………………小さじ2
【作り方】
1.キスは鱗とハラワタを取って、三枚におろす。
2.軽く塩を振って15分置く。キッチンペーパーで出てきた水分をふき取り、片栗粉をまぶして、軽く粉をはたき落とす。
3.じゅんさいはザルにあけて、流水で軽く洗う。沸騰した湯に入れて、1分ほど湯がいてから、氷水に取り、冷えたらザルにあげる。