連休後半はオーディオ訪問が2件入っています。3日はDEQ2496でお世話になっている世田谷のOさん宅を再訪しました。お貸ししていただいたアナログのオシレータを返却することと、Oさんが新たに導入されたPLAYBACK DESIGNSのDAC MPD-3の音を聴くことが目的です。午後はOさんが所要のため、午前~お昼の訪問となりました。この日も好天に恵まれました。お宅に向かう途中の環八(上野毛駅付近)の様子です。連休後半のスタートともあって、第三京浜の入り口は混雑気味でした。Oさんのお宅は閑静な住宅街にあり、環八の喧騒は届きません。
訪問は3度目になります。昨年の同時期に最初の交流をさせていただきました。SPは長年愛用されているJBLの4344です(ELACは単身赴任先で使用していたもの)。BEHRINGERのイコライザDEQ2496で音を追い込まれていますので、当然、セッティングは以前と変化ありません。写真には写っていませんが、左側はガラス張りになって採光たっぷりの気持ちのいい部屋です。多摩川、丹沢方面の眺望も抜群ですが、部屋の非対称性がオーディオ的には難題です。視覚的な心地よさとオーディオ的な心地よさの両立を追求した結果が、現在のシステムというわけです。
本日の主役のMPD-3です。このDACに対するOさんの印象は、ご自身のHPにも記載されています。デジタルの再生でありながら、アナログレコードのような雰囲気を創れるDACのようです。やはり同社のSACD/CDプレイヤーを使っている和田さんがSS誌の連載で、「ノイズの無いアナログレコードの音」と表現されていました。PLAYBACK DESIGNSの創設者はDSDへの造詣が深いようですが、DSDだからという単純な理由ではなさそうです。アナログ回路が鍵ではないかという話が出ましたが、それも思いつきでなく、いろいろと実験をされた上での推測という点に感心いたします。
時間が限られていましたので、MPD-3が醸し出すアナログライクな音に焦点を置いて聴かせていただきました。OさんはMPD-3以外に、ChordのDAC64 Mark2も併用されています。再生はORACLEのCDトランスポートで行い、DACをリモコンで選びます。再生中に切り替えできるので音の比較がし易くなります。差が判り易い題材としてピアノ(Debussyの Arabesque)、ヴァイオリン(Mozartのヴァイオリンソナタ25番)を選んでいただきました。MPD-3の方が余韻が持続して音が柔らかくなる印象です。このところリファレンスにしている古川展生(チェロ)のアヴェマリアも、スムーズさと重厚感がバランスしていて浸れました。
Oさんはアナログレコードの再生も楽しまれています。一旦ADコンバータでデジタル変換しDEQ2496を通すという方法です。ご本人は「生粋のアナログ派なら目をむきそうなシステム」と謙遜されています。しかし部屋の影響はデジタルであれアナログであれ共通です。むしろアナログだけイコライザを通さない方が筋が通りません。こういった割り切りの良さが気持ち良いですね。アナログ再生時はMPD-3でなくDAC64を使われている点は見逃せません。デジタルには功を奏したMPD-3ですがアナログ(をAD変換したデジタル)には過剰だそうです。まさに過ぎたるは・・・で、DAC64を手放せない理由となっています。
私自身、アナログを始めるに当たっては、目指すべき山が二つあるのか、それとも一つなのか、分からないままでした。既に二兎を追って2年になりますが、おぼろげながら一つの山を別々から登っている感触を持っています(そうありたいと思っています)。MPD-3を得てさらに両者の差が縮まったと仰るOさんのアプローチは、私にとって心強かったです。拙宅のDEQ2496はまだ使いこなしているレベルではありませんが、既に外せない機器となっています。最低限のルームチューニングとイコライザの併用という方向性を、交流で得ることができ感謝しています。
上野毛駅前の寿司屋さんで遅めのランチをご一緒し、帰路につきました。大井町線が溝の口まで延びて長津田方面へはスムーズに移動できました。小さい頃は田園都市線は渋谷ではなく大井町につながってました。まだ快速電車もなく、東京に出るのが一苦労だったことを憶えています。3000系とか5000系の緑色の電車の時代です。もう40年も前のことです。
訪問は3度目になります。昨年の同時期に最初の交流をさせていただきました。SPは長年愛用されているJBLの4344です(ELACは単身赴任先で使用していたもの)。BEHRINGERのイコライザDEQ2496で音を追い込まれていますので、当然、セッティングは以前と変化ありません。写真には写っていませんが、左側はガラス張りになって採光たっぷりの気持ちのいい部屋です。多摩川、丹沢方面の眺望も抜群ですが、部屋の非対称性がオーディオ的には難題です。視覚的な心地よさとオーディオ的な心地よさの両立を追求した結果が、現在のシステムというわけです。
本日の主役のMPD-3です。このDACに対するOさんの印象は、ご自身のHPにも記載されています。デジタルの再生でありながら、アナログレコードのような雰囲気を創れるDACのようです。やはり同社のSACD/CDプレイヤーを使っている和田さんがSS誌の連載で、「ノイズの無いアナログレコードの音」と表現されていました。PLAYBACK DESIGNSの創設者はDSDへの造詣が深いようですが、DSDだからという単純な理由ではなさそうです。アナログ回路が鍵ではないかという話が出ましたが、それも思いつきでなく、いろいろと実験をされた上での推測という点に感心いたします。
時間が限られていましたので、MPD-3が醸し出すアナログライクな音に焦点を置いて聴かせていただきました。OさんはMPD-3以外に、ChordのDAC64 Mark2も併用されています。再生はORACLEのCDトランスポートで行い、DACをリモコンで選びます。再生中に切り替えできるので音の比較がし易くなります。差が判り易い題材としてピアノ(Debussyの Arabesque)、ヴァイオリン(Mozartのヴァイオリンソナタ25番)を選んでいただきました。MPD-3の方が余韻が持続して音が柔らかくなる印象です。このところリファレンスにしている古川展生(チェロ)のアヴェマリアも、スムーズさと重厚感がバランスしていて浸れました。
Oさんはアナログレコードの再生も楽しまれています。一旦ADコンバータでデジタル変換しDEQ2496を通すという方法です。ご本人は「生粋のアナログ派なら目をむきそうなシステム」と謙遜されています。しかし部屋の影響はデジタルであれアナログであれ共通です。むしろアナログだけイコライザを通さない方が筋が通りません。こういった割り切りの良さが気持ち良いですね。アナログ再生時はMPD-3でなくDAC64を使われている点は見逃せません。デジタルには功を奏したMPD-3ですがアナログ(をAD変換したデジタル)には過剰だそうです。まさに過ぎたるは・・・で、DAC64を手放せない理由となっています。
私自身、アナログを始めるに当たっては、目指すべき山が二つあるのか、それとも一つなのか、分からないままでした。既に二兎を追って2年になりますが、おぼろげながら一つの山を別々から登っている感触を持っています(そうありたいと思っています)。MPD-3を得てさらに両者の差が縮まったと仰るOさんのアプローチは、私にとって心強かったです。拙宅のDEQ2496はまだ使いこなしているレベルではありませんが、既に外せない機器となっています。最低限のルームチューニングとイコライザの併用という方向性を、交流で得ることができ感謝しています。
上野毛駅前の寿司屋さんで遅めのランチをご一緒し、帰路につきました。大井町線が溝の口まで延びて長津田方面へはスムーズに移動できました。小さい頃は田園都市線は渋谷ではなく大井町につながってました。まだ快速電車もなく、東京に出るのが一苦労だったことを憶えています。3000系とか5000系の緑色の電車の時代です。もう40年も前のことです。