珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

Fournierを聴く

2013-03-17 08:59:35 | クラシック
東京では桜が咲いたそうです。庭のレンギョウ、ユキヤナギも一斉に満開となりました。一気に季節の進み方がペースアップした感じがあります。このまま花粉も早く過ぎ去って欲しいところです。今回は久々に音楽の話題です。


先日の書籍の記事でも触れましたが、クラシックではチェロが気になる存在になっています。Jacqueline du Preのボックスセットを買ったのは、もうしばらく前になりますが、大抵ボックスものは聴くペースがゆっくりになります。一気にではなく、気が向いた時にリッピングして都度聴くのが、私には合っているようです。やがて知らない曲の中にも、気になる曲が出てきます。Haydnのチェロ協奏曲第2番もそんな例です。全体的に穏やかな旋律で、何かの節目とか、仕事の区切りとか、にリラックスしながら聴きたくなるような曲です。今の卒業や転勤シーズンにもマッチしますし、曲の雰囲気にも春らしさを感じます。


クラシックを聴かれる方は、おそらくご贔屓のチェリストがいることでしょう。私は今のところ、Pierre Fournierが気になっています。先のHaydnの協奏曲を探して買ったのが、こちらのCDです。実は買ったときはFournierの意識はなく、指揮者のGeorge Szell狙いでもあったのですが、Szellが指揮したのはHaydenでなくカップリングされたDvorakの協奏曲の方でした。Haydnの協奏曲を聴いてすぐに、このチェロは誰?となったのですが、調べてみると20世紀を代表するチェリストFournierだったというわけです。チェロの貴公子と称されたという先入観を差し引いても、優雅な演奏はHaydnの協奏曲に合っていると思いました。


Fournierはボックスも出ているようですが、せっかくなので個別のアルバムを揃えていこうと思っています。2番目の写真にあるように、Bachの無伴奏チェロ組曲とBeethovenのチェロソナタを購入しました。集中力の必要なBachより、Beethovenを聴く頻度が高いです。特に人気のある3番は私のような初心者でも、いい曲だなあと思ってしまいます。タイトルはチェロソナタとなっていますが、チェロとピアノが2人主役といった感じで両楽器の相性の良さを楽しめます。ピアノはBeethoven弾きとして知られるWilhelm Kempffです。1965年のライブ録音ですが、この瑞々しさは何処から来るのでしょう。


2009年SS誌の長谷川陽子さんと小林悟朗さんの対談の中で、チェリストにはテノールタイプとバリトンタイプがいて、Fournierはテノールに近い中間的存在といった・・・といった話がありました。まだ多くのチェリストの演奏を聴いたわけではないのですが、時間をかけてFournier像を構築できればいいと思っています。そういえば、Fournierは私の大好きなSegoviaを尊敬し多くを学んだとあります。これは大いに期待できそうです。一方で、生のチェロを意識して聴いていないことにも気づきます。調べたら4月にみなとみらいで、長谷川さん・仲道さん・千住さんの華やかな共演がありました。早速家内を誘って行くことにしました。

ちなみに長谷川さんはバリトンタイプとのことですから、その力強い演奏に期待しています。
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2 コメント

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生まれた年の演奏です (横浜のvafan)
2013-03-18 23:45:35
GRFさん、こんばんは。

フルニエ、ケンプの仕事は評価高いようですね。チェロ
ソナタは私が生まれた年の演奏ですが、色褪せません。

GRFさんは、様々なチェロを聴かれているでしょうが、
その中でもフルニエをお気に入りとは、こちらも嬉しく
なります。
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お気に入りは (GRF)
2013-03-18 09:47:03
やはりフルニエです。端正な演奏が何時聴いても良いですね。ケンプとの演奏は、時代を超えています。音の良さは、長谷川さん言われるところのテノール型だからですね。ケンプのピアノも同じ傾向です。ロストロポーヴィッチ・リヒテルと比べると違いが顕著です。
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