11月11日に有給休暇を取り、3日間、山梨南部と静岡北部の山旅に行ってきました。メンバーは男女5名でした。最初に向かったのは、身延方面の七面山です。七面山は7年前、ダイヤモンド富士を見て以来、2度目となります。標高1700mにある敬慎院に宿泊し、ご来光を見てから七面山に登りました。下山後、身延、南部、静岡市を経由して、梅ヶ島温泉へ。富士川を下って、安倍川を上る旅でもありました。中部横断道がつながって、随分と便利になりました。最終日は2000mを超える山伏(やんぶし)に登りました。今年最後の宿泊山行です。
七面山の登山口付近です。近くに羽衣白糸の滝があります。紅葉が正に見頃でした。雲一つない秋晴れの下、中央奥には南アルプスの北岳、間ノ岳が見えています。
登り一辺倒のやや単調な表参道を登って、展望台に到着です。樹木の合間から時折、富士山を覗きましたが、やはり展望台から眺めは格別です。先日の百蔵山では、冠雪が見事な富士山でしたが、1週間ちょっとで融けてしまいました。
この日宿泊した敬慎院の山門です。山門の先の坂を上がると展望台に出ます。宿坊や本堂は、展望台から一旦階段で下った場所にあります。食事は当然、精進料理ですので、登山前後のランチではしっかり焼肉、トンカツをいただきました。平日かつコロナ禍(旅行支援は使えません)だったこともあり、宿泊客は6名ほどでした。残念ながら名物の巻き布団の出番はありませんでした。朝晩のお勤めでは太鼓をた叩いて、お経を読みました。ちなみに敬慎院は日蓮宗です、七面山自体が信仰の山となっています。
すっかり陽が短くなり、日の出は6時過ぎでした。朝のお勤めとご来光がバッティングしましたが、ご来光優先でOKとのことでした。前回のダイヤモンド富士は3月でしたが、積雪もあって今回よりずっと寒かったです。
ご来光です。富士山の裾野の更に右側より太陽が出てきました。七面山はちょうど富士山の真西に位置するので、春分、秋分の日にダイヤモンド富士となります。
宿坊を後にして、七面山の山頂へ。前回もこの道標の写真を載せましたが、雪がちょうど「百名山」の所まで積もっていました。山梨南部とは言え、さすがに標高2000m近いとそうなります。
すっかり日が高くなりました。富士山の手前の山並みは毛無山、雨ヶ岳で、その奥は富士五湖となります。写真の左外側になりますが、甲府盆地、金峰山、甲武信ヶ岳、奥多摩、大菩薩等を望むことができました。
富士川です。遠く駿河湾を見通すこともできました。身延、南部、富士宮あたりは、なかなか馴染みがない地域です。山梨南部まで来ると気候が静岡に似て、お茶も栽培できます。
七面山下山後、身延でもう1名のメンバーが合流して、静岡に向かいました。目当ての山伏、実は、七面山から縦走で行けるのですが、2019年の台風でかなりルートが荒れています。安全優先で、静岡側からピストンすることとなりました。宿泊した梅ヶ島温泉は、静岡県民の間では有名なようですが、今回、初めて知りました。4世紀には知られていた由緒ある温泉です。紅葉の時期と旅行支援が重なって、夕飯の供給に、てんてこ舞いといった感じでした。七面山で疲れた体を温泉で癒し、翌日に備えました。
山伏登山の13日は、天気が下り坂であることは分かっていましたが、前半勝負で登ることにしました。ルートは西日影沢コースで、何度か渡渉を繰り返しながら高度を上げます。途中、静岡らしいわさび田も見かけました。曇りは曇りで紅葉が撮り易いです。
山伏到着です。山頂に着くまで、何とか雨は降らずに済みました。一面真白で見えるべき富士山や南アルプスが見えなかったのは残念ですが、想定内です。風を避けられる場所を探して短い昼食をとり、一気に下ることとしました。途中、雨具を使いましたが、大事にならず、登って正解でした。
下山後、新東名~東名と繋いで横浜へ戻りました。交通網が整備され、山梨県南部、静岡県北部と横浜の距離感は短くなりました。接点が薄かった地域ですが、その魅力に触れることができました。いいきっかけとなる晩秋の山旅となりました。企画、ありがとうございました。
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