連休の最終日の6日、ブログにコメントをいただいているBOさん宅を訪問してきました。BOさんは私と同様に横浜市北部にお住まいです。ネット社会に移行し、同じ趣味を持つ人との交流機会は従来に比べると格段と増えました。SNSを通じた交流はその代表例ですが、フリーのブログを介しての交流には異なった嬉しさがあります。道すがら見つけた草花に目を向けたいただたような嬉しさです。相互訪問の話は春先から出ておりましたが、双方なかなか都合がつかずようやくGWで実現となりました。田園都市線の最寄駅でピックアップいただきお宅へ向かいました。
Bang & Olufsen(以下B&O)という名前を聞いてどんなシーンを想像されますでしょうか?リビングルームに配置されたお洒落なシステムをイメージする方も多いでしょう。20年以上前になりますが、眺めていただけのSS誌を通じて私にはそんな印象が形成されています。北欧らしい洗練されたデザインに目が向かいがちですが、創業90年近い伝統あるメーカーでもあります。BOさんはそんなB&O製品を長年にわたって使われています。写真の超トールボーイも80年代の製品です。リアにも同様のSPがありますし、別の部屋にもB&Oのシステムがあると伺いました。今回の訪問で、ようやくハンドルネームの由来が分かりました。
こちらは送り出しに使われているSDTrans384です。音楽ファイル(WAV形式)の入ったSDカードから、デジタル信号を生成するDDコンバータです。CDプレイヤーのデジタル出力と比べて音の細かさや広がりで優れているとのこと。私も以前、同じコンセプトのQA-550をベンチマークに使っていました。操作性の悪さやファイル管理の手間を嫌って遠ざかりましたが、音自体にはポテンシャルを感じていました。送り出しの違いは私が持ち込んだ音源でも確認しました。基板に充てがわれた円柱状のインシュレータは、ベアリング方式の米国製です。再生だけでなくリッピングにも欠かせないようです。
BOさんご自身が映画好きでもあり、アンプにはAVアンプを使われています。パナソニックのデジタルアンプです。私は詳しくありませんが、DACを介在しないフルデジタルに拘られているようでした。
クラシック、ジャズ半々といった構成で聴かせていただきました。シェリングのベートーヴェン、ヴァイオリン協奏曲は最新のSS誌でも記事になっていましたね。ジャズは50年代がキーワードだったように思います。特にヴォーカルが充実していて、大御所の若いころの歌声に浸ることができてよかったです。BOさん、クラシック・ジャズ共に録音へのご感心が高いようで、それは音源のコレクションにも反映されていました。隣の部屋の本棚にはSS誌やAA誌がぎっしり。録音に関する情報を参考しながらも、実際の耳で確認することでシステムを構築してこられたのでしょう。
オーディオルームは地下室にあり、その広さは20畳くらいでしょうか?拙宅とは比較にならない広い部屋を短辺配置で使われています。SPは平行置きで、音場はSPと背後のスクリーンとの間に形成されます。地下室もしくはカーペットの影響と想像しますが、全体的に部屋の反射は抑え目です。拙宅も同じ平行法なのですが、BOさんの音には部屋の広さから来る余裕を感じます。一歩引いて音場を俯瞰するような聴こえ方です。この余裕は大編成のクラシックで活きますがジャズも素晴らしかったです。センターに浮かぶヴォーカルは、拙宅のような箱庭感ではなく、ライブハウスの距離感で聴けます。
最上流をCD再生ではなくファイル再生にしている点、プレイヤーをオーディオ機器にせず実験的なアプローチを採っている点は私と共通します。B&OのSPは製造後30年ほど経ちますが、送り出しの変化にはきっちり反応します。SDtrans384の導入で、これまで聴けなかった音源がようやく聴けるようになったとはBOさんの弁です。私が持ち込んだEydie GormeでもSDtrans384の効果は顕著でした。音の細かさ、粒立ち感、見透し、どれも改善するのがよくわかました。SP配置もそうですが、案外、音作りの方向性は近いのではないかと、その場で申し上げました。
連休最終日にも関わらず、遅くまでお邪魔いたしました。加えて鑑賞の後には奥様手作りの夕飯+越後の日本酒という、素晴らしいお持てなしまでいただき恐縮です。オーディオ目的の訪問受け入れは、今回が初めてだったと伺いました。いろいろとご苦労されたことと思います。アルコールが入った後は、クラシック、ジャズを離れ、ロックやフォークの話、オーディオの話、某レストランの話等で楽しい時間となりました。BOさんの取り組みに接して、私もこの先10年、20年Vienna Acousticsの製品を使っていかねばと意を新たにした次第です。なるべく早いうちに、拙宅にもお越しいただければと思います。
Bang & Olufsen(以下B&O)という名前を聞いてどんなシーンを想像されますでしょうか?リビングルームに配置されたお洒落なシステムをイメージする方も多いでしょう。20年以上前になりますが、眺めていただけのSS誌を通じて私にはそんな印象が形成されています。北欧らしい洗練されたデザインに目が向かいがちですが、創業90年近い伝統あるメーカーでもあります。BOさんはそんなB&O製品を長年にわたって使われています。写真の超トールボーイも80年代の製品です。リアにも同様のSPがありますし、別の部屋にもB&Oのシステムがあると伺いました。今回の訪問で、ようやくハンドルネームの由来が分かりました。
こちらは送り出しに使われているSDTrans384です。音楽ファイル(WAV形式)の入ったSDカードから、デジタル信号を生成するDDコンバータです。CDプレイヤーのデジタル出力と比べて音の細かさや広がりで優れているとのこと。私も以前、同じコンセプトのQA-550をベンチマークに使っていました。操作性の悪さやファイル管理の手間を嫌って遠ざかりましたが、音自体にはポテンシャルを感じていました。送り出しの違いは私が持ち込んだ音源でも確認しました。基板に充てがわれた円柱状のインシュレータは、ベアリング方式の米国製です。再生だけでなくリッピングにも欠かせないようです。
BOさんご自身が映画好きでもあり、アンプにはAVアンプを使われています。パナソニックのデジタルアンプです。私は詳しくありませんが、DACを介在しないフルデジタルに拘られているようでした。
クラシック、ジャズ半々といった構成で聴かせていただきました。シェリングのベートーヴェン、ヴァイオリン協奏曲は最新のSS誌でも記事になっていましたね。ジャズは50年代がキーワードだったように思います。特にヴォーカルが充実していて、大御所の若いころの歌声に浸ることができてよかったです。BOさん、クラシック・ジャズ共に録音へのご感心が高いようで、それは音源のコレクションにも反映されていました。隣の部屋の本棚にはSS誌やAA誌がぎっしり。録音に関する情報を参考しながらも、実際の耳で確認することでシステムを構築してこられたのでしょう。
オーディオルームは地下室にあり、その広さは20畳くらいでしょうか?拙宅とは比較にならない広い部屋を短辺配置で使われています。SPは平行置きで、音場はSPと背後のスクリーンとの間に形成されます。地下室もしくはカーペットの影響と想像しますが、全体的に部屋の反射は抑え目です。拙宅も同じ平行法なのですが、BOさんの音には部屋の広さから来る余裕を感じます。一歩引いて音場を俯瞰するような聴こえ方です。この余裕は大編成のクラシックで活きますがジャズも素晴らしかったです。センターに浮かぶヴォーカルは、拙宅のような箱庭感ではなく、ライブハウスの距離感で聴けます。
最上流をCD再生ではなくファイル再生にしている点、プレイヤーをオーディオ機器にせず実験的なアプローチを採っている点は私と共通します。B&OのSPは製造後30年ほど経ちますが、送り出しの変化にはきっちり反応します。SDtrans384の導入で、これまで聴けなかった音源がようやく聴けるようになったとはBOさんの弁です。私が持ち込んだEydie GormeでもSDtrans384の効果は顕著でした。音の細かさ、粒立ち感、見透し、どれも改善するのがよくわかました。SP配置もそうですが、案外、音作りの方向性は近いのではないかと、その場で申し上げました。
連休最終日にも関わらず、遅くまでお邪魔いたしました。加えて鑑賞の後には奥様手作りの夕飯+越後の日本酒という、素晴らしいお持てなしまでいただき恐縮です。オーディオ目的の訪問受け入れは、今回が初めてだったと伺いました。いろいろとご苦労されたことと思います。アルコールが入った後は、クラシック、ジャズを離れ、ロックやフォークの話、オーディオの話、某レストランの話等で楽しい時間となりました。BOさんの取り組みに接して、私もこの先10年、20年Vienna Acousticsの製品を使っていかねばと意を新たにした次第です。なるべく早いうちに、拙宅にもお越しいただければと思います。