ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

130510 五年ぶりの日経平均14600円、四年ぶりの円安101円、浮かれているにっぽん。

2013年05月10日 | 辛口ひとりごと

世の中の現象にはすべて光と影があり表と裏がある。去年の5月10日、日経平均株価は9009円、みずほ銀行の株価は118円、それが11月安倍政権になって半年、日経平均は14500円、5年6か月ぶりの水準に復帰、みずほ銀行の株価は216円、倍近い水準。この状況が維持拡大してゆくなら大赤字だった電機業界も、人口減で横ばいの小売りも、地価があがらず低迷の不動産も活気をとりもどすと証券業界は言っている。日本のトップ企業トヨタも営業利益が来年3月期には1.8兆円になり世界1の販売台数になるという。しかし円安の恩恵が半分以上ではある。恩恵をうけない電力は大赤字、鉄鋼は利益半減である。

去年まで開店休業、含み損、塩づけ株だらけだった私も今年になってパソコンにむかう時間が増えた。大赤字のシャープ、経営再建中だが8日の終値が369円。翌日、あれよあれよという間に60円高。購入単位は1000株だから37万円投資していたら一日で6万円ゲットできた勘定になる。今時金利で6万円ゲットするには2億4000万円の定期預金が必要。だから預金から投資へと個人マネーが動き始めたというわけだ。しかし考えたら怖い話だね。金が金を産むグローバルマネー経済。民主党もやっていたはずの金融緩和、これを日銀も巻き込んで想定外のレベルで緩和するとアドバルーンを上げた途端、株高円安に流れが変わってしまった。先進国最大の1000兆円財政赤字という問題児をかかえて、それには目をつぶって浮かれてしまっている。

税収アップ、財政再建につなげる成長戦略の種、たくさんのおたまじゃくしが必要、立派なカエルになってもらわないといけない。2%のインフレ目標が200%のメガインフレになったらえらいことだ。安倍内閣も調子に乗り過ぎないよう言動に注意して中国、韓国とうまくやらないとだめだ。われわれ政治家は脅しには屈服しないなどとわけのわからない強がりをいっているときわめて危うい感じがするね。まあ我々小市民は身の丈にあった投資で満足し、花の美しさを愛でておられる平和国家がありがたいがね。バランス感覚にすぐれた政治家に日本を運営してもらいたいものだ。

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