24節気では大寒。また月曜日、雪予想。ニュウヨークも寒そう。ドナルドトランプ氏が45代米国大統領に就任。支持率40%、晴れがましい就任式と並行して100もの団体が反対デモ。政界、軍部経験なしのビジネスマン大統領。支持率40%、選挙でも投票数ではヒラリークリントンに負けていた。異例のスタート。注目の就任演説。ワシントンから政治を米国市民にとりもどす。主役は米国市民だ。政治のあらゆる判断基準を国民の幸せ、利益を軸に運営してゆく。米国製の製品を買い雇用を拡大してゆく。米国ファーストでやる。米国を偉大かつ豊かで安全な国にする。過激派組織イスラム国を掃討する。メキシコ国境に壁を建設し不法移民、麻薬の流入を阻止するなどなど。早速、TPPからの脱退を表明。
自由貿易から保護主義への転換。米国市民は中韓などの安い商品も買いたい人もおるだろうに高い関税をかけて市民の支持がえられるのだろうか。すべての演説が具体的にどう進めてゆくかの具体論がこれから問題になってゆく。4000近い官僚ポストが埋まるのに半年ほどかかるとか、人事が遅滞しているらしい。米ダウは100ドルほど上がったらしいが、さあ月曜の日経平均株価はどう反応するか。神のご加護がありますようにと演説は締めくくられた。2億アメリカ人の何%くらいがキリスト教徒なのかね
安倍首相の国会演説。首相は仏教徒かどうか知らぬが、南無阿弥陀仏、阿弥陀様のご加護がありますようにとは演説はしめくられない。
寂聴仏教塾その2、「人間、釈迦の生涯」 仏教の祖がお釈迦様であるということはおおかたの日本人は理解してはず?だがどんな生涯だったか知っている人は少ないのではないか。
2500年前、インドの北、ネパールのあたりにサーキャ族という人たちがいて漢字にあてはめると釈迦族ということでそこの王子様として生まれたらしい。母親は産褥熱で死亡、爾来、人生をいろいろ考えたらしい。「四門出遊」城の東門をでると老人に会い、南門をでると病人に会い、西門にでると死人に遭遇、ショックをうける。北門にでると托鉢中の出家者と会い気高さにうたれ、妻、子を捨てて出家してしまう。人間には四苦八苦があり生老病死、死から人間は逃れられない。生まれる時からおギャーと苦しみにの声をだして死への旅立ちがはじまる。愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦。人生いろいろ。四苦八苦。
世の人すべてが幸せになるにはどうしたらよいのか、苦行林で6年間の厳しい修業を続けたが一向に答えが見えてこない。親鸞が20年の比叡山修行でも悟りがえられず下山したのと同様、お釈迦さまも苦行をやめて、別の道を歩まれ始めた。たどり着いた川で沐浴して、大樹の下で座禅を組み、翌朝、暁の明星が輝いた瞬間に悟りを得て仏陀となられる(菩提樹)。世の中の出来事はすべて因果、因縁、縁起の法則がある。苦のよってきたる原因を除去しなければ苦から逃れられないという真理に目覚められた。
周りは同じでも、ものの見方をかえればすべてが変わる。原因は自分にあり、他人や運命のせいではない。この真理を説くべく遊行の旅をつづけ80歳になり体力もおとろえてくる。信者から供された食事にあたって死に瀕する。弟子たちがこれからどうすればよいかと釈迦に問う。自らを明かりとしなさい(自灯明)。人をよりどころにせず仏法をよりどころにせよと遺言を残して亡くなる。人の世は苦の連続だが、自らの心がけ次第では世の中も楽しく美しくできる。すべてのものは互いに依存しあって存在するのであり一人では存在できない、おかげ様の気持ちが必要というのが仏教の教えというわけ。
アメリカンファーストのトランプイズムはどこまで通用するのだろうか?!