今から90年前の1918(大正7)年6月1日に徳島県鳴門市にあった坂東俘虜収容所で、ドイツ兵捕虜達がベート-ヴェンの第九交響曲を演奏して日本の人達にも披露したのが、アジアで始めての「第九」の演奏だったそうです。
鳴門市では昭和57年から毎年6月初旬に「第九」演奏会が開催されてきていて、今年は第27回目にあたります。
その演奏会を聞きに行ったついでに、徳島で1泊して、ちょこっとお散歩をしてきました。
徳島に行く前に、DVDで「眉山」と「バルトの楽園」を見て予習しておきました。
今年の「第九」は徳島交響楽団と東京交響楽団の合同演奏、指揮は西本智実さま。
前売券を確保、でも自由席なので、13時開演でも12時開場頃に会場の鳴門市文化会館に行くと、すでに長い行列ができていました。でも意外にすぐに入れて、席は前から4列目くらいに座ることができました。こんなに前の席で身近に見れたのは初めて。自由席サマ、サマ!です。
ずっと左側向いて指揮者を見ていたので、首がねじれました。
「第九」は素晴らしい! ベート-ヴェンは素晴らしい! 西本さんはもち、素敵!素晴らしい!かっこいい!
演奏が終わると鳴り止まない拍手とスタンディングオーベーション(聴衆総立ちってこと!)。
今まで知らなかったけれど、第九を歌う人にとっては鳴門は「聖地」みたいになっているらしくて、500人を超える合唱参加者のほとんどが日本各地から「第九」を歌うために集まってきた人達だそうで、ヘーッていう感じ(汗)。
それだけたくさんの寄せ集めの(失礼!)合唱参加者と二つの交響楽団とをとりまとめて、引っ張って、一つにして、天に昇っていくあの高まりの演奏を作り出していった西本さんって、すごい!!とまたまた惚れ直してしまいました。