こちらは「京の夏の旅」公開ではありませんが、この秋に拝見させていただいた町家です。
「西陣の町家・古武(ふるたけ)邸」

大宮通り今出川から一筋上がったところ、大宮通りに面して建っています。

門から玄関までの石畳が何とも趣深くて。

こちらはミセの間への玄関です。

くぐり戸を入った奥の玄関から上がらせてもらいました。

玄関には垂涎の赤穂緞通が敷かれていました!

最初に通していただいたお座敷から見た中庭の眺め。
白砂と緑の苔が水に濡れてしっとり、燈籠にはロウソクの火も灯されています。
こんなお庭が欲しいーっですw。


中庭の奥に建て増しされた3間続きのお座敷。
いろいろな講演や催しに使われています。一番奥の部屋は板敷きなので、舞台にもなります。
この日はこちらで古武さんに西陣の歴史や町家についてお話をしていただきました。

お座敷の鳳凰の欄間。


二階のお座敷には四君子の欄間が。

この時はまだ9月で夏のしつらえでした。

お話の後、仕出しでお食事もいただきました。
主宰者の古武さんは京都の町から町家が無くなっていくのを何とかしなくてはと、壊されてマンションになりそうだったこの家を買い取られて、現況のままに活用し、様々な文化的催し会場として提供されています。
その志に脱帽っです。