もう一つの「京の夏の旅」、「旧湯本家住宅」も訪ねました。
京都市上京区相国寺門前町にある明治時代に建てられた住居です。
今出川通りの京都御苑今出川御門、同志社前バス亭辺りから北に上がると、右側にヴォーリス設計の同志社大学アーモスト寮があります。

道の突き当りには臨済宗大本山相国寺の総門があります。
門の手前を右に曲がったところに旧湯本家住宅があります。

家の中は撮影不可だったので、外観だけのアップです。
歴史家、湯本文彦(1843~1921年)が60才の時に終の住み家として1903(明治36)年に建てた家です。湯本文彦は鳥取県出身ですが、第3代京都府知事の北垣国道に見出され、京都府に勤務しました。平安京の位置を考察したり、「平安通志」を編纂、大極殿碑など多くの碑を建立、平安神宮建立の根拠となる朝堂院平面図を作成しました。
家は約80坪の木造平屋造り、市の「京都を彩る建物や庭園」に認定されています。茶室「玄古庵」は大徳寺塔頭真珠庵の庭玉軒を模したと言われる二畳代目のこじんまりとしたもの。その隣には「墨囚窟」と名付けた四畳半の書斎があり、その床柱は浄瑠璃寺の古材といわれる大きな丸柱が使われています。自ら作った茶碗や使用した書道用具などが展示されていました。
公開は9月30日まで。料金600円です。

帰り道に今出川通りを東に行くと、同志社女子高校・中学校がありました。
この建物は武田五一さんの設計になります。