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「旗すすき穂には出でじと思シヌひたる心は知れつ吾アレも寄りなむ(歌九首 7/9 #16.3800)」
「旗すすき穂には出ないと思ったが気持ちわかったわたしもいいわ()」
「住吉の岸の野榛(ぬはり)に染(にほ)へれどにほはぬ吾(あれ)や媚(にほ)ひて居らむ(歌九首 8/9 #16.3801)」
「住吉の岸の野榛ヌハリの匂いつく染まらぬ吾も翁に染まる()」
「春の野の下草靡き吾(あれ)も寄りにほひ寄りなむ友のまにまに(歌九首 9/9 #16.3802)」
「春の野の下草靡き吾も寄る感化されたり友と一緒で()」