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「柄臼カルウスは田廬タブセのもとに我が背子はにふぶに笑みて立ちませり見ゆ(河村王の誦ひたまへる歌二首 1/2 #16.3817 田廬ハたぶせノ反)」
「唐臼は田廬タブセの中よわが夫ニコニコとして立つのが見える()」
「朝霞鹿火屋カヒヤが下に鳴くかはづ偲ひつつありと告げむ子もがも(歌二首 2/2 #16.3818 右の歌二首は、河村王の宴せる時、琴弾きて、即ち先づ此の歌を誦ヨみて、常行アソビクサと為たまひき。)」
「朝霞鹿火屋カヒヤの下で鳴く蛙密かに思うという娘がいたら(この歌は河村王が宴にて常に吟って遊ぶと言える)」