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「牧伸二ウクレレ漫談頂点を極めたれども失意のありか()」
「多摩川の橋の上から身を投げて逝ってしまえり嫌になったか(享年78才)」
「彼ならば死なずに隠居するべしと思えど彼に事情のありや()」
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「飯食めど 美味くもあらず 歩けども 安くもあらず 茜さす 君が心し 忘れかねつも(夫セの君を恋ふる歌一首 #16.3857)」
「メシ食えど美味しくないよ歩いてもうまく歩けず茜さすあなたの心忘れられない()」
「いかなるか佐為王サイノオホキミ人の情わかる人なり逸話ありそう(右の歌一首は、伝云けらく、佐為王サイノオホキミ、近習婢マカタチ有り。時に宿直トノイ遑イトマなく、夫の君遇ひ難し。感情ココロいたく結ぼれ、係恋オモヒ実マコトに深し。ここに宿トノイに当たる夜、夢の裡に相見る。覚寤オドロきて探抱カキサグれども手にも触れず。すなはち哽咽歔欷カナシみ、高く此の歌を吟詠ウタひき。因カレ王聞かして、哀慟アハレみたまひ、永へに侍宿トノイすることを免ユしき)」
「伝えるに佐為王サイノオホキミ近習婢マカタチの宿直の役が長きにわたる(右の歌一首は、伝云けらく、佐為王サイノオホキミ、近習婢マカタチ有り。時に宿直トノイ遑イトマなく、夫の君遇ひ難し。)」
「近習婢マカタチの情ココロは深く結ばれてある晩夢で互いを求む(感情ココロいたく結ぼれ、係恋オモヒ実マコトに深し。ここに宿トノイに当たる夜、夢の裡に相見る。覚寤オドロきて探抱カキサグれども手にも触れず。)」
「がっかりし嗚咽しながら歌を詠む王は許せり宿直の役を(すなはち哽咽歔欷カナシみ、高く此の歌を吟詠ウタひき。因カレ王聞かして、哀慟アハレみたまひ、永へに侍宿トノイすることを免ユしき)」