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「花祭り春の嵐も過ぎ去りて穏やかな日に天衝く赤子()」
「いずこでか赤子に甘茶かける寺あるやは知れず光景を見たし()」
「東大寺釈迦に甘茶をかけたれどあれは成人疑問は残る(昼のニュースでやっていた)」
「生れ出ずる釈迦は太子の二歳時の肖像に似る鋭い眼マナに()」
「伝説を削ぎ落とせればどのような顔を見せるか生身の釈迦は(最近読んでいないな)」
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「味飯ウマイヒを水に醸み成し吾アが待ちし代カヒはかつて無し直タダにしあらねば(娘子が恨みてよめる歌一首#16.3810 )」
「うまい米水と醸して待っていたなのに意味なし直にあなたが帰ってこずば()」
「重婚をしてのほほんと贈り物そりゃ怒るわな昔の妻は(右伝云イヒツテけらく、昔娘子有り。其の夫セに相別ワカれ、年を経て恋ひわたりき。さる間に夫の君、更に他妻アダシツマを娶エて、正身ミヅカラは来ずて、徒タダに苞ツトを贈オコせりき。此に因り娘子ヲトメ、此の恨みの歌を作みて、還し酬オクれりき)」