そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集#16.3842-16.3845

2013年04月25日 |  / 万葉集

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「小児ワクゴども草はな刈りそ八穂蓼ヤホタデを穂積の朝臣が腋草を刈れ(或ヒト云ク、平群朝臣が穂積朝臣を嗤咲アザける歌一首 #16.3842)」
「子供らよ草は刈るなよ八穂蓼ヤホタデの穂積の朝臣の腋毛を刈れよ()」

「いづくにそ真朱掘る丘薦畳コモタタミ平群の朝臣が鼻の上を掘れ(穂積朝臣が和ふる歌一首 #16.3843 土師宿禰水通ハニシノスクネミミチが、巨勢朝臣豊人が黒色を嗤咲ける歌一首)」
「どこだろう真朱掘る丘の薦畳コモタタミ平群の朝臣の鼻の上かな()」

「ぬば玉の斐太ヒダの大黒オホクロ見るごとに巨勢の小黒ヲクロし思ほゆるかも(#16.3844)」
「ぬば玉の飛騨の大黒見るたびに巨勢の小黒を思いたるかな()」


「駒造る土師ハシの志婢麻呂シビマロ白くあればうべ欲しからむその
黒色を(巨勢朝臣豊人が答ふる歌一首 #16.3845)」
「駒造る土師の志婢麻呂シビマロ白いので本当に欲しいその黒色を()」

「目くそとか鼻くそどもがやりあえる毛深い赤鼻やれ色黒と(右の歌は、伝云けらく、大舎人土師宿禰水通といふひと有り。字アザナをば志婢麻呂と曰へり。時に大舎人巨勢朝臣豊人、字アザナをば正月麻呂ムツキマロと曰へり、巨勢斐太朝臣名字ハ忘レタリ。島村大夫ノ男ナリ。両人フタリみな貌カホ黒かりき。ここに土師宿禰水通、斯の歌を作みて嗤咲けりぬ。かくて巨勢朝臣豊人これを聞きて、即ち和への歌を作みて酬ムクい咲アザけりきといへり。)」

コメント
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