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「うましものいづく飽かじを尺度サカドらし角のふくれにしぐひ合ひにけむ(兒部女王コベノオホキミの嗤アザけりの歌一首 #16.3821)」
「美人なら選び放題尺度の娘角のふくれた男には嫁すは()」
「美しい貴人を拒み下賎なる醜男などをなぜに選ぶか
(右、時ムカシ娘子有りき 姓ハ尺度氏ナリ。此の娘子、高姓タフトキ美人ウマシヲトコの誂ツマトふを聴かず、下姓イヤシキ醜士シコヲの誂ふを許キきき。ここに兒部女王、此の歌を裁作ヨみて、彼ソの愚カタクナシきを嗤咲アザケリタマフ」
「男女間兒部女王コベノオホキミの嗤アザけるは犬も食わない機微があるのだ(お節介な人だったのか)」
「橘の寺の長屋に吾アが率イ寝し童女ウナイ放髪ハナリは髪上げつらむか(古歌フルウタに曰く #16.3822)」
「橘の寺の長屋に住まわせた童女は今は髪を揚げたか()」
「おさげした娘が女になったかと気にする男寺男かな(右ノ歌、椎野連長年ガ説ニ曰ク、夫レ寺家ノ屋ハ、俗人ノ寝処ニアラズ。亦若冠ノ女ヲ称イヒテ放髪丱ウナイハナリト曰ヘリ。然レバ腰ノ句已ニ放髪丱ト云ヘレバ、尾ノ句重ネテ著冠ノ辞ヲ云フベカラザルカトイヘリ。)」
「橘の照れる長屋に吾(あ)が率ねし童女放髪に髪上げつらむか(改メテ曰ク、#16.3823)」
「橘の映える長屋に住まわせた童女は今は髪を揚げたか()」
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「三国さん来るときが来た逝去されまた映画界寂しくなれる(享年90才)」
「スーさんとハマちゃん紡ぐ物語二人の重さ変わらないかな()」
「息子とは確執うわさがあるけれど乗り越えたるか役者の二字で(佐藤浩一)」
「まだ読めず『白い道』なる３巻は宗教者なる彼が著す(浄土)」
「怪優は幾多の伝説のこしたり180本の映画に出たり()」
