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「雪の上に照れる月夜に梅の花折りて送らむ愛ハしき子もがも(宴席、雪、月、梅の花を詠める歌一首#18.4134 右の一首は、十二月、大伴宿禰家持がよめる。)」
「白雪の上に照る月梅の花折って贈れる彼女が欲しい()」
「我が背子が琴取るなべに常人の言ふ嘆きしもいやしき増すも(#18.4135 右の一首は、少目スナキフミヒト秦伊美吉石竹が館の宴に、守大伴宿禰家持がよめる。)」
「わが彼氏が琴弾くにつれ一般のみんなの嘆きいよいよ増せる()」
「あしひきの山の木末のほよ取りて挿頭カザしつらくは千年寿ホくとそ(#18.4136 右の一首は、守大伴宿禰家持がよめる。)」
「あしひきの山の梢の寄生木ヤドリキを挿頭カザにするは長寿祈ると()」
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三ノ宮センター街の外壁に時刻と温度の表示ありまだ八月も始まったばかりと言うに毎日が蒸し風呂に入る心地すれビルに入って涼しさに一息つきて出るときはムワーッと熱気が襲い来るこんな季節は今だけと痩せ我慢して過ごせれどあまりの暑さにへたれけり若きはいいが老いたればこの炎天下動く人われとは違うからだ持つ生き物なりと思いたりさて今日からは始まれる甲子園では球児らが暑さの中で頂点をめざし戦う夏祭りいつもは外から眺めるも今年はわれも当事者で母校が初の出場を果たして来たる甲子園三・四年前にも母校は出場す春選抜は推薦の21世紀枠にて出てきたり応援いけばピッチャーが足を痛めて継投がうまくいかずに打たれけるしかしナインは堂々と戦っていたわれらみな誇りに思い感謝するさて念願の夏出場相手は花巻東なりたぶん相手は野球校今は西武で活躍の菊地雄星輩出の賢治さ故郷花巻は3.11被災地の岩手県なりいかにして戦い進むかわからねど是非勝ってほし母校には勝てばその都度応援は万難排し駆けつけんかくたる機会なきと思えば