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「ほととぎす誉めるだけでは飽きたらず思いを詠んで歌をつくれり(霍公鳥を感メづる心に飽かず、懐を述べてよめる歌一首、また、短歌)」
「春が過ぎ夏になったら騒がしい霍公鳥の声聞けばなつかし(春過ぎて夏来向へばあしひきの山呼び響めさ夜中に鳴く霍公鳥初声を聞けばなつかし)」
「あやめ草花橘を紐でぬき鳴き渡れどもなほし偲はゆ(あやめ草花橘をぬきまじへ縵カヅラくまでに里響トヨめ鳴き渡れどもなほし偲はゆ()」
「春過ぎて 夏来向へば あしひきの 山呼び響め さ夜中に 鳴く霍公鳥 初声を 聞けばなつかし あやめ草 花橘を ぬきまじへ 縵くまでに 里響め 鳴き渡れども なほし偲はゆ(#19.4180 )」
「さ夜更けて暁月に影見えて鳴く霍公鳥聞けばなつかし(反歌三首 1/3 #19.4181)」
「夜更けて暁ごろに影を見せ鳴く霍公鳥聞けばなつかし()」
「霍公鳥聞けども飽かず網捕りに捕りてなつけな離(か)れず鳴くがね(反歌三首 2/3 #19.4182)」
「霍公鳥聞いてもあきず網をはり捕ってなれさせ離れず鳴くだろ()」
「霍公鳥飼ひ通せらば今年経て来向かふ夏はまづ鳴きなむを(反歌三首 3/3 #19.4183)」
「霍公鳥飼ひならせれば今年すぎ来年の夏はまづ鳴くだろう()」
2013/08/24
幼きにお風呂に入りて五十まで数え終われば出てよいと言われて必死に数えれど途中で間違い振り出しにまた最初から数を読むこんな営なみしながらもわれらは数を覚えたり十・百・千・万…と桁上がりあるのを覚えて足し算や掛け算操作も学びたりわたしは九九を婆さんに教えてもらう夕飯の支度をしたる婆さんの背中に向かい九九を投げ今でも記憶に九九の表四角に斜めの線を引き対称形を利用して数入れ換えて覚えたりたまたまわれはこのような数との関わり苦ではなく算数好きの子であった記憶は確かでないけれど小学五年の頃なりし植木算とか列車算極みは鶴亀算で足の数だましのような計算をあきらめないでやる努力自慢じゃないがやりましたそんな自信を引っ提げて中学生になったとき数学と呼び代数や幾何を学べり代数はわりと気性に合いたるかわからん数をXとおいて解きたる方法はわれに感動もたらすも幾何のやり方ことなれるイメージ広げ補助線を引いて劇的解決を図る楽しさありたるも浄化作用はたまにしかおりてはこないそれよりもてこずることが多かりしなぜてこずるかだんだんと関係複雑順を追い積み上げること必要でこの精緻さが数学に要求される凡人は極みにいたらす挫折するただ天才も自信もち先に進めど道がなく倒れたることあるという真理なるもの残酷で真理じゃないと言い放ち人を狂わせ死にいたらしむ(こともある)