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「時の花ここでは菖蒲アヤメ花橘タチバナと家持これらを楽しみに待つ(霍公鳥また時の花を詠める歌一首、また、短歌)」
「四季毎に珍しいほどいろいろな草木花咲き鳥の声変わる(時ごとにいやめづらしく八千種ヤチクサに草木花咲き鳴く鳥の声も変らふ)」
「鳥の声耳目に触れてうち嘆き気持ちも萎えて打ち沈みたり(耳に聞き目に見るごとに打ち嘆き萎シナえうらぶれ偲ひつつ有り来るはしに)」
「四月には夜隠り鳴ける霍公鳥鴬の子とは昔から言う(木晩コノクレの四月ウツキし立てば夜隠ヨゴモりに鳴く霍公鳥古よ語り継ぎつる鴬の現ウツし真子マゴかも)」
「霍公鳥昼夜を問わず飛び回り夜鳴き響トヨむ飽きることなし(あやめ草花橘ををとめらが玉貫ヌくまでにあかねさす昼はしめらにあしひきの八峯飛び越えぬば玉の夜はすがらに暁アカトキの月に向ひて往き還り鳴き響トヨむれど如何で飽き足らむ()」
「時ごとに いやめづらしく 八千種に 草木花咲き 鳴く鳥
の 声も変らふ 耳に聞き 目に見るごとに 打ち嘆き 萎えうらぶれ 偲ひつつ 有り来るはしに 木晩コノクレの 四月し立てば 夜隠ヨゴモりに 鳴く霍公鳥 古よ 語り継ぎつる 鴬の 現ウツし真子マゴかも あやめ草 花橘を をとめらが 玉貫くまでに あかねさす 昼はしめらに あしひきの 八峯飛び越え ぬば玉の 夜はすがらに 暁アカトキの 月に向ひて 往き還り 鳴き響トヨむれど 如何で飽き足らむ(#19.4166)」
「時ごとにいやめづらしく咲く花を折りも折らずも見らくしよしも(反歌二首 1/2 #19.4167)」
「四季ごとにいやめづらしく咲く花を折っても折らずも見るのはよけれ()」
「毎年に来鳴くものゆゑ霍公鳥聞けば偲はく逢はぬ日を多み(反歌二首 2/2 #19.4168 毎年、としのはト謂フ)」
「毎年に来て鳴くからか霍公鳥聞けば惹かれる聞けぬ日多い()」
「二十日の日まだ時来ずも興にのり事前に歌を作るといえる(右、二十日、未だ時及ばずと雖も、興コトに依ツけて預アラカジめよめる)」
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久しぶり大倉山の図書館に行ってきました入り口で『少年H』の簡単な展示会などしていたり昔の地図や写真などいろんなグッズが飾られて妹尾家の位置表せる地図もそこにはありました妹尾家の位置今で言う高取駅の真南で距離もそれほど遠からずただその当時神戸にはチンチン電車が通ってて駅もありたりすぐ北に妹尾家ここで洋服の仕立て屋さんを営める詳しいことは小説の『少年H』を読めばいいさては件の妹尾さん先日『サワコの朝』に出て根掘り葉掘りと聞かれたり妹尾河童は名の通りいい加減なる人なりと勝手に思う浅はかさかなりこの人硬派にて芸術家として作品も正統にして反骨も仕事に出せる人なりとわが眼差しは尊敬に変わりましたよ河童さんさらに交遊おもしろく坂田明と通じたりミジンコ見るため顕微鏡坂田明に煙りにまかれ買わされたそんな話をしてくれるさらに坂田のサックスの演奏までも紹介す坂田といえば狂うよなアルトを吹けど穏やかなミジンコ泳ぐ音楽を奏でていたる不思議さよあまり時間を割いてまで見たくはないが少しなりゃ見る価値あらん機会ありゃ河童ワールド見たい気がする