そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

去年今年

2016年03月01日 | 俳句

2016/03/01

季語に「去年今年」というのがあり、高浜虚子の名句と言われてゐる俳句があるが、正直に言って名句なのかそうでないのかわからなかった。昨年末から今年にあけて叔母が転んで左半身を三カ所骨折して入院した。その叔母が、命を取りとめて点滴から流動食に替えようととの提案があり、リハビリもしようと医師がいったとき、よく聞き取れないことばで「棒やからあかん」と言った。新しい年になり、句を練っていたとき、叔母のその時の様子が、虚子の俳句のように思われたのだが、本当にそうなのかなと考えたりし、わたしが参加している句会に皆の判断を仰いでみようかなとも思ったりしている。高浜虚子もこの句をものにしたときには、12月になって2回目の脳梗塞か何かで入院したらしい。新春咏の要請があり名句と呼ばれる棒の句を作った。虚子も動けない年末から年始を送ったのではないかと推察している。ボーだとか、ヌーだとか、ゴロンだとかモノを投げだすのがよいと言っているが、虚子の句はそんな感じである。

「去年今年貫く棒のごとくなり(虚子)」

「骨折し棒になったと去年今年()」


そのうち皆のご意見をうかがっても見たいものである。





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花と七十二候(0301)

2016年03月01日 | 日めくり帖

2016/03/01

「母子草とその名教えし一瞬の母のない子の表情を忘れず(鳥海明子)」
「母子草ゴギョウともいい黄色なる小さき花を先につけたり
 (春の七草 花言葉:いつも思う優しい人)」

「候として雨水最後の季節なり日射しやわらぎ草木芽吹く
 (『草木萌え動く』)」

「本日は弥生一日春なれど寒さ厳しく冷えているなり
 (大池は一面がうっすらと雪景色)」

「この時期に降る雨しゃれた名がつけり『木の芽起こし』は若芽を開く()」



 

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