2016/03/18
「歌聖とて知られていたる人磨呂が『火止まる』故に鎮火の神に()」
「焼亡は柿の本まできたけれどもあか人なればそこで人丸(古歌)」
「人丸忌鎮火の神と知る日かな(3/18)」
2016/03/17
三月期の句会日。仕事が休みだったが、午前中だけ出て、昼から出席。松尾さん欠席。前回出席していたミドリさんという方が句会の五日あと位に亡くなったらしい。朝起きたら亡くなっていたらしいから幸せな死に方である。もうひとつのニュースは九年母主宰の五十嵐哲也先生も体調を崩された。今まで哲也先生に選句してもらっていたのができなくなってしまい、この先どうなるのかしらと心配である
席題が上手くいかなかったときの予備も含めて以下の七句をと思っていたが、投句できなくなり、兼題の五句となった。
【01】「光陰に邪魔者はなし二月尽()」
【02】「禅のこと口にはせずも草を摘む()」
【03】「白い笛吹いて戦え雉よ鳴け()」
【04】「雑草という名はないと春うらら()」
【05】「若菜摘み目線にかかげかしましく(枕草子第二段から本歌どり)」
【06】「鐘鳴るや撞木が鳴るや鐘冴える(鐘凍てる、鐘霞む、鐘朧、鐘供養、鐘氷る、鐘冴える)」
【07】「道真忌散歩の犬に綿の雪(2/25)」
句会では、【02】【04】に若干の評が入った。
今回は枕草子を本歌取りした句、予備句に自信作をもってきたがもくろみは崩れた。
………… その他の句 …………
「禅坊主悟るかわりに草摘める()」
「座禅せずいつも草摘む禅坊主()」
「雑草も土に芽をだし春うらら()」
「白い笛われらは吹かん雉よ鳴け()」
「銃口を向けられ叫ぶ雉はケーン()」
「おひねりをあげたきほどの初音かな()」
「おひねりをあげたきほどの谷渡り()」
「夕まぐれ綿雪が舞う道真忌()」
「夕まぐれ綿雪舞うや道真忌()」
「夕まぐれ犬の背中に綿の雪()」