そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

花と七十二候(0328)

2016年03月28日 | 日めくり帖

2016/03/28

「少年兵のままに還らぬ人が顕タちソメイヨシノは今年も咲きぬ(鳥海明子)」
「桜とはソメイヨシノが代表も他の桜もわれら恵みを
 (花言葉:優れた美人)」

「北国で織物等を雪の上に広げ日にあて干す雪ざらし(『雪晒』)」
「竹細工・藁細工など雪の上に晒し日をあて浄める意あり()」

「新潟で麻織物の雪晒し小千谷縮や越後上布の()」

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俳句文法心得帖 19

2016年03月28日 | 俳句

2016/03/28

【完了の助動詞『り』『たり』】

「『り』と『たり』はもとはといえば『り』が先で『あり』が音韻変化したもの(ラ行変格活用動詞『あり』が音韻変化して『リ』になった)」
「『咲く』+『あり』が『咲けり』になって存続が完了の意味を派生させたり
(存続:動作・作用・状態が存在し続けている
,完了:存在し続けている動作・作用・状態が完了したことを示す)」
「活用を『咲く』を例えて示せれば『咲け』+ラ・リ・リ・ル・レ・レと(ラ行変格で活用)」
「『タリ』なるは『テアリ』+『タリ』との合成が音韻変化してできたもの()」

【リの例句】

「滄浪ソウロウの水澄めらば葱を洗ふべし(正岡子規/未然形」
「花なしとも君病めりとも知らで来し(河東碧梧桐/連用形)」
「菊咲けり陶淵明の菊咲けり(山口青邨/終止形)」
「逢える辺の蛍の息のやはらかに(矢島渚男/連体形)」

【タリの例句】

「万緑の友を焼く火も澄みたらむ(行方克巳/未然形)」
「ことしより堅気のセルを著キたりけり(久保田万太郎/連用形)」
「春を病み松の根っこも見飽きたり(西東三鬼/終止形)」

「渦潮へものを投げたる掌のひらき(波多野爽波/連体形)」
「死にたれば人来て大根煮タきはじむ(下村槐太/已然形)」

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