そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

推敲10ポイント~鷹羽狩行

2016年03月19日 | 俳句

2016/03/19

1【『てにをは』を正す】
「紅梅や蕾の上の白き月
(白き月なんのことかと思えれば昼間に見える月であるらし)」
「紅梅や蕾の上に昼の月()」

「初糶のこゑに活き活き鯛はねる (市場での初糶の声響きおり活きのいい鯛跳び跳ねており)」
「初糶のこゑに応へて鯛の跳ね()」

「一休みして考へる水馬
(水馬ミズスマシ脚の伸縮させる間に暫し止まるは考えおるか)」
「一休みしては考へ水馬()」

「戻り来し妻は花より華やげり
(感動をしたるポイント見えてこず言い得た先が歌われていぬ)」
「花よりも華やぎ妻は戻り来し()」

「忙中の閑を豊かに日向ぼこ
(閑ありて日向ぼこするその時間豊かというは言葉の外に)」
「忙中の閑といふもの日向ぼこ()」

「囀りの森の閑けさそこなはず
(中と下うごかせぬなら上・五かな色々変えて試してもみむ)」
「(囀りて森の閑けさそこなはず)」
「今朝もまた聞き役にゐる日向ぼこ(『聞き役にゐる』というのは意志がある自然にそうなる表現にする)」
「今朝もまた聞き役となり日向ぼこ()」

「かつて見し景色に重ね花野ゆく(『景色に重ね』に意志がある自然にそうした表現求む)」
「かつて見し景色を重ね花野ゆく()」

「水飯をこぼして拾ふ原爆忌
(これもまた『こぼして拾ふ』が故意のごとそうなりましたと推敲すべし)」
「水飯のこぼれを拾ひ原爆忌()」

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花と七十二候(0319)

2016年03月19日 | 日めくり帖

2016/03/19

「朝に匂い昼にたゆたい夕べには優しく佇てりシダレザクラよ(鳥海明子)」
「観るだけは惜しいものだと今年こそ枝垂桜の下に入らん
 (花言葉:優美)」

「『桜咲き』浪花にきたるひとなれど凶刃に倒れむなしくなりぬ()」
「あまたある桜の咲くを見たくなりバソコンググリ鑑賞せんか()」
「啓蟄の末候終いは菜の虫が蝶に化けたる時期をいうなり
 (『菜虫蝶と化す』)」

「街中でよく見かけるは紋白蝶シジミ、アゲハも時には出逢う()」
「モンシロは紫外線が見えており雌雄の区別羽でするとか
 (雌:白く認識
 ,雄:黒く認識)」
「春になりはじめて出逢う蝶のこと『初蝶』といい春の季語なり()」
「初蝶来何色と問ふ黄と答ふ(虚子 黄蝶が比較的早く孵化し出現)」




 

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花と七十二候(0318)

2016年03月19日 | 日めくり帖

2016/03/18

「イワウチワ春の使者とて咲き出ずる愛しきいのちうちふるえるを()」
「イワウチワ葉っぱが団扇の形して岩地で花を咲かせおり
 (花言葉:春の使者)」

「人磨呂と和泉式部と小町とが旧暦の今日亡くなりしといふ
 (『精霊の日』)」

「古にありけむ人も我がごとか妹に恋ひつつ寝ねかてずけむ(柿本人麻呂)」
「焼亡は柿の本まできたけれどもあか人なればそこで人丸(古歌)」
「人丸忌鎮火の神と知る日かな(『火、止まる』3/18)」


 

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