2016/03/04
「
本日は夏井いつきの講演の句会ライブにいきましたテレビで着物の先生もそんじょそこらのおばちゃんが普段着を来て現れて二百ばかりの聴衆の気持ち集めて緩みなく二時間ばかりの持ち時間あっという間に終わらせる最初は調査二つあり一つはかってライブにと参加したかを尋ねたりおよそ十指が参加して残りはみんな初なりとさらに問われる俳句への経験いかにと尋ねられ未経験者が六割と経験するが四割で経験なきを裾野なるグループとして把握せり裾野に基礎の話しして秘伝を教え全員で句作をしたり二百人席題漢字一文字の『読』が入った句を作る制限時間は五分なり『ええっ』と裾野はいいたるもすぐに回収始まりて先生瞬時に選り分けるその日の挨拶したる句と秀句を七つ選びたり後は残念駄句なりとわが句もともに捨てられる挨拶句とはホールへの来る出来事詠んでいて先生おかしく紹介しインタビューなど交えては句の背景の人となりくっきりスッキリ描きては人と人とをつなぎたりいよいよ決戦残りたる七句の掲示はじまれるそれぞれの句は佳句にてわれは修行の足らざるを痛感致しがっくりすもしも七句に選句され残ったならば図書券や俳句手帖がいただける一等賞には米五キロ『てっべん米』というらしいいつき組での組員が作りし米で石鎚の山の棚田でつくられる美味しく甘い米なりと太っ腹なりライブでの賞品として協賛すその栄冠はその昔教師をしたる女性なりかっての経験句にしたと句は希望でしたと打ち明ける特選一句とその他を以下にあげたりごろうじろ
1.群読の響く教室春の朝
2.風光る読めずに伏せた楽譜かな
3.検査着でファッション誌読む黄水仙
4.愛読書すてて一人の春の暮れ
5.心読む私とあなた猫の恋
6.腹這いで本読みをれば囀ずれり
7.春風や読むより入る一行詩
(1が特選)」
2016/03/04
「年暮れぬ-春来べしとは-思ひ寝に
-正しく見えて-叶ふ初夢
(立つ春の朝に詠みける #0001)」
「何願い寝たるか知れずもその夢を見たると言うは幸せなこと()」
「山の端の-霞むけしきに-しるきかな
-けさよりやさは-春のあけぼの
(立つ春の朝に詠みける #0002)」
「西行も清少納言もあけぼのや山の端詠う吾見ていれど(感受性が違うのかな)」
「ポイントは『しるき』にあらん吉兆を西行感ず立春の日に(西行ってポジティブ)」
「春立つと-思ひもあへぬ-朝いてに
-いつしかかすむ-音羽山哉
(立つ春の朝に詠みける #0003)」
「都から東出見れば音羽山『哉』つくゆえにかすむがきれい()」
「立ちかはる-春を知れとも-見せがほに
-年を隔つる-霞なりけり
(立つ春のあした詠みける #0004)」
「毎年に来る立春もそのようす今年の霞は去年と違う()」
2016/03/04
「実作をするに右脳を全開にする方法を指南していく 25-32
(25 恋愛句は難しい
:詩歌では恋は似合うと思われど俳句にするは難しきこと
/田楽と初子と他に望みなし[虚子]
/初子とは新橋芸者のミューラー初子のことらしい別に告れる俳句ではなし
/俳句とはモノに託せる芸術で象徴・暗示の世界でありし
,26 慶弔の句は作らない
:慶弔の俳句もこれまた難しい虚子でなくては作れないとも
/子らの網花すいれんに届かざる
[著者の父は結社『雲雀』の主宰だったが逝去にあたり一番弟子の松本幸之氏が詠む]
,27 名所・旧跡は句にならず
:名所とか旧跡句にならず富士正月も名句はあらず
/露しぐれ富士を見ぬ日ぞおもしろき[芭蕉]
/名所とか旧跡いけば傍らの小さきものを詠むようにする
/淋しさや華のあたりにあすならふ[芭蕉 吉野にて]
/日常に炎ごとき詩的なる真実みつけ燃え上がらせよ[P.126]
,28 即興だからいい
:俳句とは俳諧の発句が独立しできたものなり対立をかし
/短歌とはレポートにて俳句とはメモ書きのごとするものなりし
/短歌:コトの芸術、室内、色紙、まとめ、推敲
,俳句:モノの芸術、野外、巻紙、メモ、即興
,29 自作の句は評価できない
:自分では自作の評価できぬもの仲間や師匠にぶん投げるべし
/同レベル仲間に誉められ天狗にはならないことよ鼻折れるかも[佳句・名句とはかぎらない]
,30 人の句の選び方
:判断の基準は共感できること『わかる』というは直感なりし
/パッと読みパッとイメージ広がればそれが『わかる』ということなりき
/古池の芭蕉の俳句わからぬはイメージ喚起できぬ人かな
[左脳でわかろうとしていて垢のついた人である]
,31 西洋詩との違い
:『詩』の世界国の文化を引きずって比較文学しても難し
/ソネットの二行を引いて書きたればそのまま俳句になるといいたり
/古き森谺かわしつつ日はぬくし
/温き日やみどり児跳ねる母の腕
[二句とも戸塚武彦俳号『黒猫子』の訳]
/季節よ城よ無傷なリンゴがむかれゐる
[品川作本歌としてランボウの地獄の季節から『無傷な心が何処 にある』からとった]
/西洋詩初め俳句であと短歌中途は以心伝心という
/俳という字は人偏であらずとや人と違いしことする人と
/芭蕉にも漢文からの本歌取り兵の歌そうと言いたり
/夏草や兵共が夢の跡
/この道や行く人なしに秋の暮
,32 吟行の効用
:吟行場所決めてするハイキング目的俳句を作ることなり
/通常は蝕目一切目に触れたもの一切を自由に歌う
)」
2016/03/04
「かたくなな心をほぐす風情にてほのぼのと咲くムラサキケマン(鳥海明子)」
「姿見て昔に逢いし気もしたり紫華鬘ケシ科でありし
(花言葉:あなたの助けになる)」
「三線は三月四日の語呂合わせバウムクーヘンの日でもあるらし
(季節感はあまりない)」
「三線は沖縄製の三味線で弾いて踊って口笛聞ゆ(『三線の日』)」