そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

俳句文法心得帖 7

2016年03月09日 | 俳句

「上二段『イ段』『ウ段』で活用のチ・チ・ツ・ツル・ツレ・チヨといふ(落つ)」

「滴りの玉となりつつなほ落ちず(鷹羽狩行/未然形)」

「黙示録閉ぢてこの世の蝶と逢ふ(橋本栄治/連用形)」

「香取より鹿島はさびし木の実落つ(山口青邨/終止形)」

「日に幾度電車の過ぐる古巣かな(佐光陽子/連体形)」

「正月や過ぐれば只の日数のみ(石塚友二/已然形)」

「煙突の林まつすぐ星落ちよ(八木三日女/命令形、この句は無季として観賞)」

「要注意!『老ゆ・悔ゆ・報ゆ』の活用は誤り多く失敗するな
(ヤ行上二段活用
=イ-イ-ユ-ユル-ユレ-イヨ
/ア行上二段と誤る
=イ-イ-ウ-ウル-ウレ-イヨ
/ハ行上二段と誤る
=ヒ-ヒ-フ-フル-フレ-ヒヨ
/上一段活用と誤る、口語では上二段活用は上一段活用と混同してしまう
=イ-イ-イル-イル-イレ-イヨ)」
「新雪にわが影法師まだ老いず(古賀まり子/未然形)」
「紅梅を過ぐ華やぎは老いて後(大串章/連用形)」
「芋の露山のむかうは知らず老ゆ(鍵和田柚子/終止形)」
「ハマナスや舟ごと老ゆる男たち(正木ゆう子/連体形)」

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花と七十二候(0309)

2016年03月09日 | 日めくり帖

2016/03/09

「紅白のシバザクラ丘を埋めて咲く甚深無量人の小ささ(鳥海明子)」
「映像で見るシバザクラ華やかで一度実物見たくもあらん
 (花言葉:合意、一致)」

「つくしとか春の草花雪間から顔出す頃で心弾まん
 (『雪間草』:すみれ、いぬふぐりとか)」

「いぬふぐり雪間に見せる姿などどんなものかな想像たのし()」



 

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