9月の秋分の日の次の日、気温がすこし下がってきたようなので、ウォーキングしようと思い、久しぶりに總持寺に行ってきました(2023年9月24日)。總持寺は横浜市鶴見区にある、禅宗曹洞宗の二つある大本山のうちの一つです。広大な伽藍なので、公園のように散歩できます。
總持寺の入口。左の方にある看板で、太祖瑩山禅師700回大遠忌本法要が来年あることを示しています。曹洞宗の二大本山として、道元さんが永平寺を開き、瑩山さんが總持寺を開いたとされています。
右側の看板には、感染症終息の祈願が示されています。新型コロナのことでしょうね。そういえば、新型コロナのRNAワクチン開発の基盤となる発明をしたカリコさんたちがノーベル生理学・医学賞を受賞しました。新型コロナはまだ完全に制圧されていませんが、現在のレベルに収まるのに大きな貢献をしたと思います。また、今後の感染症やがん対策などへの応用も期待されている技術です。
総門の三松関。今日は人が多い気がします。
境内の図。巨大な寺院です。
三門。ここまで大きな門は他に見ません。やっぱり人が多い。昨日が秋分の日だったから、今お彼岸でした。お墓参りの時節ですね。私も總持寺のお墓に用があってきたのですが、お彼岸だとはまったく意識していませんでした。
この目の前に長廊下があります。
この中が廊下になっていて、
廊下の木の板がピカピカに反射しています。ここはテレビなんかにも出る、修行僧たちが雑巾がけで駆け抜ける廊下です。私も小学生のとき、学校の廊下で雑巾がけをしたような記憶があって、親しみを感じるんですよね。
ここが総持寺で最も大きなお堂、大祖堂。
その手前に、木柱が立っていて、五色の綱がつながれています。私は、この柱と綱を撫でたのでした。その理由は下記の通り、
五色の綱に触れることで、瑩山さんの心に触れることになり、慈悲の心につながることになるということです。今日ここに来たのも、家庭でのモヤモヤがあってのこと。少しでも心を浄化したいという思いがあったので、こういう仕掛けと言ったらヘンですが、あるとありがたいですよ。
大祖堂に入って椅子に座って、中の雰囲気を感じとりました。
ヒガンバナが咲いているここはお墓です。ヒガンバナは毒があるので、周りに植えることでお墓をネズミなどから守っているのだけれど、毒花だからお墓に献花してはいけないそうです。
總持寺には広大な霊園が併設されています。
これは立派な墓石。一番目立っていました。日比野雷風という剣術家のお墓だそう。
そして、道に迷いながらやっと見つけました。裕さんのお墓です。とくにファンではないのですが、ここにあることは有名なので、一度は見ておきたいと思っていたのです。初めて来ました。墓前に手を合わせました。
来てみて思ったことは、裕さんのお墓もいいけれど、もっと行かなきゃならないお墓があったよねということ。そして、人に優しくできるのは生きているうちだけだよなということ。そういうことに気づいただけでも来た甲斐があったというものです。
たぶん、修行僧たちの生活の場である寮。
三門を出ます。
總持寺から新子安駅まで歩くことにしました。これがけっこう長い道のりでした。
昔あった遊園地ー花月園の跡地は公園になっています。
浅野中学校・高等学校。神奈川県の男子御三家のうちの一校。毎年東大に何十人も入っている。子安から鶴見、川崎にかけて埋め立てをして運河を作り、京浜工業地帯の基盤を作った浅野総一郎による設立。
この日は1万3千歩歩きました。ウォーキングするには、まだまだ暑い日でした。