折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

春から秋へ Roses of Memories 21 ~ Jude the Obscure ~

2009年11月08日 19時18分00秒 | 立冬
                                 2009年11月7日
                  □ ジュード・ジ・オブスキュア
            (Jude the Obscure S 1995 D.Austin England)
          返り咲きが始まりましたが、いつもより少ない花びらです。

     
                               2009年11月8日
       □ 約2~3週間後でしょうか、次の蕾に期待します。

◇ やや山吹色がかった黄色、シックなバラ、返り咲きが始まりました。
  イギリスの作家トマス・ハーディ(Thomas Hardy 1840-1928)の小説が名前の由来。
  「日蔭者ジュード」やや違う印象ですが、少なくとも女性的には見えないバラです。
  イングリッシュ・ローズは英文学由来の名前が多く、どこか格調の高さを感じます。 

     
                               2009年9月28日
        □ この色が、もっとも典型的な色だと思います。

     
                               2009年7月15日
        □ 暑い夏、普段とは違う咲き方が見られます。

     
                               2009年6月20日
          □ 二番花、旺盛に花をつける時季です。

     
                               2009年6月16日
           □ つるバラの様相を見せ始めました。

     
                               2009年5月13日
       □ 一番花、どちらかと言えば上向きのカップ咲き。
         花びらが多く、このバラの特長が良く出ています。
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春から秋へ Roses of Memories 20 ~ Rusticana ~

2009年11月08日 09時57分36秒 | 立冬
                                 2009年11月8日
                    □ ルスティカーナ
              (Rusticana F 1974 Meilland France)

◇ 庭で一番の古株、10年以上の付き合いでも、名前すら知らないままのバラでした。
  バラ栽培なんて無理、そう思ってた頃のたった一鉢、数年前までほったらかし…。
  春から冬まで年中、気がついたら咲いていて、特にクリスマスには必ず咲いてます。
  今年横浜「港の見える丘公園」バラ園のアーチで見つけて胸のつかえが下りました。

     
                               2009年11月7日
           □ 名前を知らないから、つい最近まで
             「島屋のバラ」そう呼んでました。

     
                               2009年11月7日
            □ 深い緑色の照り葉が印象的です。

   
                 11月3日                11月6日

   
                 11月7日                11月8日
         □ 蕾から開花まで、それぞれの朝の様子。

     
                               2009年9月26日
       □ 横浜、港の見える丘公園、バラは横浜の市花。

     
                               2009年9月24日
         □ なぜか、今年の春の画像がありません。

     
                              2008年11月17日
          □ 去年の秋、切り花のようなバラです。
            もう十年以上前から、ずっと変わらず。
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春から秋へ Roses of Memories 19 ~ Charlotte Austin ~

2009年11月07日 18時39分39秒 | 立冬
                                 2009年11月7日
                 □ シャルロット・オースチン
            (Charlotte Austin S 1993 D.Austin England)

◇ 春夏のシーズンの姿が刷り込まれた者に、秋のバラは意外に映ることがあります。
  華やかさを潜めた遠慮がちの花の姿、佇まいにそれを感じることが多いようです。
  秋は気温の低い中での開花、蕾から開花までに乗り越える障害も多いのでしょう。
  バラは技術点・芸術点ともに自信を持っての開花、春秋で美しさに優劣なしです。

     
                               2009年11月3日

     
                               2009年11月5日

     
                               2009年11月6日

     
                               2009年11月7日

     
                               2009年11月7日
           □ 秋は開花までの道のりも優雅です。

     
                               2009年8月29日
           □ ソフト・イエローのカップ咲き。
             黄色のバラは柔らかくて優しいイメージ。

     
                               2009年7月9日
           □ イエローとグリーンの組み合わせ。
             ずっと手元に置いていたいバラ。

     
                               2009年6月25日
         □ 二番花、カップ咲きの典型的な姿です。

     
                               2009年5月20日
           □ 春、生育旺盛、次々に開花します。

     
                               2009年5月17日   
      □ 最初に求めたイングリッシュ・ローズの一品種でした。

     
                               2009年5月13日   
     □ 「トータルとして最も美しいイングリッシュ・ローズの一つ」
           カタログの文言どおりの姿だと思います。

     
                               2009年5月10日
     □ 一番花、四年目ともなるとゆったりした気分で待てます。
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秋一番の ~ イングリッシュ・ヘリテージ、その後 ~

2009年11月07日 09時39分36秒 | 立冬

                 □ イングリッシュ・ヘリテージ
            (English Heritage S 1984 D.Austin England)

◇ 暦の上では「立冬」でも、週の初めに暦から外れたように一度冬になったのでした。
  4年目のシーズン、庭一番のシュラブに育ったこのバラの返り咲きが進んでいます。
  新芽が次々に芽吹いて、これから小春日和の中を順調な開花が期待できそうです。
  エレガントな美しさを目の前に、バラ栽培に目覚めた「奇跡」に思いをいたします。

     
                               2009年11月6日
       □ 花びらが整然と並んでいて、
         ソフト・ピンクの柔らかな彩りとバランスが絶妙。

      
                               2009年11月6日
 
     
                               2009年11月6日     
         □ バラ園のような木立は望めないにしても、
           それに近づいてほしいという思いがあります。

     
       □ 少しわかりにくいですが、典型的なシュラブです。 

         
       □ この季節がベスト・シーズンのようにも思えます。

     
                               2009年11月5日     
      □ 何度も思いあぐねたバラ、あっさり衝動買いのバラ。
        このバラは前者です。

     
      □ 挿し芽苗、地中から新芽(シュート!?)が出て来ました。

    
      □ 庭は小春日和、ジュビリー・セレブレーションの株元。 

☆☆☆ やっぱり読書は秋!? ☆☆☆

     
 
 

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閑話休題~夢のような~

2008年11月14日 12時59分38秒 | 立冬
                      □ 京成バラ園(千葉・八千代市)にて

◇ 上京している間に、パソコンが故障してしまって修理中です。
  旅行の写真の編集も、何もできません…仕事と一日三食以外は…。
  もう一週間近く、ひかりよりも早く、のぞみ号のように過ぎていきました。
  文字どおり、夢のような~それに「ありがとう」をプラスした週末でした。

     
    □ 富士山…ここの登山家さん達に薔薇園もご案内いただきました。

     
             □ 万葉(Manyo/F/1988/Japan)

     
     □ ブレーズ・オブ・グローリー(Blaze of Glory/F/2005/Netherland)

◇ 夢のような~人はこの言葉をよくしますけど、「時+驚き」が深く関わって。
  再会、出会い、偶然、友達…そう、この年でお友達が急に増えるとは!
  バラの大木を前にして、思わずほっぺたをつねったりする私がいました。
  子どもの頃からの自分と、お兄さん(熟年とも言う)を続けている自分です。

    

     
           □ 得意の(!?)新宿・伊勢丹で買い物

◇ 内気で口数が少なく、目立つなんて大っ嫌いな消極的な性格は高校生まで。
  親友達の影響+遺伝子の目覚め、今では誰とでもすぐ打ち解けられます。
  まあ、どこまでが本当で…言った本人すら首をかしげる程のあっぱらぱ~♪

     
              □ これはおいしい、おいしい♪
                千葉のおみやげ、いただきました。

     
            □ その翌日…あのぉ、甘納豆はどこ?
              あれっ、食べてなかったん!一つも?

◇ 一期一会、出会いはいつでも偶然の風の中♪ 今はその一心だけ。
  私に何が大切かって、今日この一日を笑顔で過ごし笑顔で振り返られること。
  夢のような週末の1ページに私に関わってくれた方々に、笑顔で乾杯~っ!

     
            □ 帰路…眼下に鎌倉、湘南海岸、江ノ島。
              横浜には、また行けなかった。。。

     
          □ しばらく更新は滞りますが…コメントはできます。
            とにかく、早くパソコンが治ってくれないとにゃあ
  


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立冬、秋深し~音楽に寄せて~

2008年11月07日 00時11分02秒 | 立冬
          □ 先日の「高島屋」のバラが開花、花持ちは長い。
            これが「剣弁高芯咲き」か「半剣弁高芯咲き」か!?
            そんな分類自体、別名「閑人」という「専門家」のお仕事。
            おそらく、品種により天地ほどの価値の違いがあるのだろう。
            「半」が付くか付かないかで…半信半疑。
  

◇ もう一晩明けたら、二十四節気の立冬。
  これからの3か月は、暦の上では(下でも、どこでも)冬、冬、冬。
  温かい九州でも、これからが秋植え球根の正に植え時に入る。
  うららかな春の日の賑わいを心に描いて、夜な夜な妖しげな物影が暗がりを動く。

     
       □ このベゴニアは、かわいそうにまだポットのまま。
         隣には、ねぎ畑の一部のようなムスカリ。

◇ 学生の頃、一時期クラシックのコンツェルト(協奏曲)に、はまった。
  特にチャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番変ロ短調がその代表。
  雄大、重厚、華麗、躍動、繊細、純粋…ピアノの名手の技巧が冴え渡る。
  クラシックの中でも格調高く心に響き、最もよく聴いた一曲だろう。

    
           □ 雄大…冒頭の序奏部分(第一楽章)

     
  □ 重厚かつ華麗…カツカレーじゃない、冒頭に続く部分(第一楽章)

    
           □ 躍動…序奏の中のカデンツァ

             
    □ 繊細、純粋…二本のチェロとの合奏が天上を思わせる(第二楽章)

     
           □ アブラハム・ダービー(ER)の株の周り、
             オレンジ色のビオラが中心。

◇ 数日前に、CDを1枚取り寄せてみた。
  マルタ・アルゲリッチのピアノ独奏、1994年ベルリンでのライブ録音。
  クラウディオ・アバド指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団、最高の共演。
  酒も飲まないのに、これを30分強聴いただけで酔っ払った心地さえする。

     
       □ マルタ・アルゲリッチ(1941- )アルゼンチン出身。
         1965年ショパン・コンクール優勝者。
         堂々として速いテンポとリズム感に富み、
         自由奔放かつ正確な演奏が彼女の特徴だと思う。 
         毎年5月は「別府アルゲリッチ音楽祭」に来日。
         娘は小学生のとき、家内とともにソロ演奏を聴いている。 

      
           □ ヘリテージ(Heritage/ER/1984)
             明日の開花だろうか…。

◇ ピアニストでは、このマルタ・アルゲリッチとマウリツィオ・ポリーニ、
  二人が私のお気に入りであり、ピアノ演奏家の一番のお薦めでもある。
  バラにたとえると、一点の曇りもない白バラ、アルバ・セミプレナ(OR)。
  ピアニストの情感とは、まるで神の手が乗り移ったかのように生命力に満ち、
  鍵盤の上をあくまでも純粋に、ああも躍動感溢れるほど踊れるものだろうか。

     
                □ ベゴニアの黄色。

     
      □ シャルロット(Charlotte/ER/1993)は、そもそも黄色。


  ※ フェルメールの絵を見に行ったりしますので、数日の間留守します。

          
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高校の東京同窓会と旅歩き (その5)

2007年11月22日 23時50分09秒 | 立冬
                □ 北鎌倉円覚寺の境内(ヒメツルソバの大群生)

◇ 鎌倉歩きの続きです。
  鎌倉駅前から鶴岡八幡宮まで小町通りを歩きました。

     
          □ ホントに月曜日は人通りがもう一つです。
            私が肩で風を切り、颯爽と歩いたくらいですから。

                   


◇ 両側にお店が並びます。
  左右の路地に目をやれば、割烹・料亭から、カジュアルな料理店、
  それにごく普通の食堂風のお店まで、様々です。

     

                 □ 小町通り  
                   
                   
                 

               

◇ 私は、歩みは鈍いのですが、買物と食い物探しはパパパッと早いのです。
  すぐに何とかセットにありつきました。
  うどんに、ちりめんをのせたご飯、そして紅葉の天ぷら。
  トドでもお腹はいっぱいになります。
  それ以上に、あっさり味で一瞬関西風かと思いました。
  こういった素朴なお昼がおいしく感じるのも、鎌倉ならではです。

     
      □ あっさり味は、お兄様の健康に一番なのです。

◇ その後、左右をきょろきょろと落ち着き払って歩いていると、
  すぐに鶴岡八幡宮、朱塗りの「三の鳥居」です。

     

◇ 向こうに新装なったパチンコ屋ならぬ「舞殿」が見えてきました。
  屋根の葺が真新しく、とても落ち着いた趣でした。

     

          

◇ そして、石段の向かって左の大銀杏、樹齢千年。
  辿ること約八百年、建久七年(1219年1月27日)の鶴岡八幡宮拝賀の日。
  鎌倉幕府は、ときの征夷大将軍、源実朝に訪れた悲劇。
  大銀杏に隠れていた甥の公暁(兄頼家の子)に暗殺されたと伝わっています。
  絶命したのは、この石段だったのでしょうか。

          

                

◇ 万葉以来の歌詠みでは天下一と、正岡子規に称えられた実朝。
  その和歌のいくつかは、歌碑となって鎌倉の街で見ることが出来ます。
  歌を忘れましたが、たとえば鎌倉文学館の入口あたりにひっそり…。

                
                  □ 源実朝(1192-1219)

◇ 鎌倉の勇猛な武将でありながら、もののあはれに通じている粋な歌人。
  実朝の在りし日の歌を思い浮かべながら、八幡宮の石段を登ります。

          


(una poesia di oggi)

   世の中は常にもかもな渚漕ぐ あまの小舟の網手悲しも    源実朝

   大海の磯もとどろによする波 わけてくだけてさけて散るかも  同

   くれなゐの千入のまふり山の端に 日の入る時の空にぞありける 同

               

◇ そして、鎌倉と言えば、この歌ですね。
  名勝の地がすべて入っているような気がします。

             
       □ 鎌倉駅への帰り道、ポストの前で振り返りました。


(una poesia di oggi)
               鎌 倉            芳賀矢一

     七里ヶ浜の磯伝い 稲村ヶ崎名将の 剣投ぜし古戦場

     極楽寺坂越え行けば 長谷観音の堂近く 露座の大仏おわします

     由比の浜辺を右に見て 雪の下村過行けば 八幡宮の御社

     上がるや石のきざはしの 左に高き大銀杏 問わばや遠き世々の跡

     若宮堂の舞の袖 しずのおだまきくりかえし かえせし人をしのびつつ

     鎌倉宮にもうでては 尽きぬ親王のみうらみに 悲嘆の涙わきぬべし

     歴史は長き七百年 興亡すべてゆめに似て 英雄墓はこけ蒸しぬ

     建長円覚古寺の 山門高き松風に 昔の音やこもるらん

◇ いちみさんざん北条氏   1333年鎌倉幕府が滅びる。
  よく語呂合わせで年代を覚えたものです。
  新田義貞の鎌倉攻め、それがこの年、その古戦場が七里ヶ浜や稲村ケ崎等々。


(una poesia di oggi)

     七里濱 夕日漂ふ波の上に 伊豆の山々果し知らずも     西田幾多郎

◇ なつかしい長谷寺に由比ヶ浜に成就院、紫陽花の美しさに息をのんだ頃…今いずこ。
  今回の旅歩きの最後は、北鎌倉の円覚寺。
  まだ紅葉には早くて、でもあちらこちらに新しい発見が…。

     

     

◇ 山野草の園内に入りました。

               

     


          

                

          

      

          

                   

                              
          

◇ なにもかもぎっしり詰まった三日間。
  その中で、最後の最後にヒメツルソバの群生には感動を通り越してました。
  いつ訪れても思い出の鎌倉。
  それを積み重ねて、様々な思いを馳せて…歴史は人。
  結局、鎌倉ゆかりの人々に思いを致す一日でした。

     

               

          

◇ 明日23日は、福岡県に紅葉を探しに行きます。

          
           □ 燃えるような夕焼けとともに日が暮れて行きました。

                               (2007年11月22日)
 
                   

          

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高校の東京同窓会と旅歩き (その4)

2007年11月20日 22時34分56秒 | 立冬
                  □ 真白き富士の嶺 緑の江の島

◇ もう一週間以上も前のお話になりました。
  これからは、11月12日の月曜日。
  いつもの上京時と変わらずに、鎌倉行きと相成りました。

             

     
          □ 鎌倉・江ノ島フリー切符 (1,970)

◇ 九州にいるのに、なぜかJR東日本の「大人の休日倶楽部」 の会員です。
  JR東日本の鎌倉・江ノ島フリー切符で、ゆったりと短足に合わせました。
  発達している座高では、さすがに歩くことができないのです。
  まあ、それに似たようなものですが、短足も・・・嘆息(フ~ッ)。

             
              □ 江ノ電鎌倉駅前の時計台

◇ いつもは北鎌倉で下車するのが、この日は小さなこだわりがありました。
  七里ヶ浜から富士山を見てみたいなあ・・・。
  鎌倉でJRを降りて、江ノ電に乗り換えました。
  このところ、毎年江ノ電に乗っているような気がします。

     
         □ 江ノ電鎌倉駅ホーム(月曜で空いてます)

◇ 鎌倉、和田塚、由比ヶ浜、長谷、極楽寺、稲村ヶ崎、七里ヶ浜。。。
  すぐに忘れる、ちっとも思い出せない私も、駅名まで憶えてしまいました。
  いつも下車していた長谷駅(鎌倉文学館・長谷寺・成就院・大仏さん)。

     
          □ これはNHKテレビの画面を撮ったもの

◇ この日は知らん振りでバイバイ。
  午後から曇り予報で、午前中の方が富士山も眺めやすいと思ったからです。

     

     
              □ 七里ヶ浜駅で下車

◇ 駅から浜への道すがら…。

     
        □ さすが、湘南を走るバスからして違います。 

     
        □ 川辺の石垣には「ヒメツルソバ」の群生。    

     
              □ トンビがピーヒョロー♪

◇ ほら、写真のように望みが叶いまして、こんなことを思い知りました。

     

      のぞみは、何も東京・博多間を疾走するだけのものじゃないと・・・。

     
            □ 真ん中が雪を頂いた富士山です。


◇ 小春日和の湘南の風に吹かれて、サーフィンに興じる若者を眺めながら、
  雲に隠れたり、雲を払いのけたりする富士山にじっと見入っていました。

     

  オレがサーフィンしたら、トドのつまりか、トドのつもりか、波乗りか・・・。

     

◇ ただ、憧れの景勝地に足を入れた喜びとは、まったくかけ離れた、
  こんな歌で心の中が溢れそうになりました。

                   
                           □ 富士山の雪の頂 (NHKTVより)
                             鎌倉高校前辺りからの望遠でしょう。


(una poesia di oggi)

           真白き富士の嶺
                                三角錫子 (1872-1921)
       真白き富士の嶺 緑の江の島
       仰ぎ見るも 今は涙
       帰らぬ十二の 雄々しきみたまに
       捧げまつる 胸と心

       ボートは沈みぬ 千尋の海原
       風も浪も 小さき腕に
       力もつきては 呼ぶ名は父母
       恨は深し 七里が浜辺

       み雪は咽びぬ 風さえ騒ぎて
       月も星も 影をひそめ
       みたまよいずこに 迷いておわすか
       帰れ早く 母の胸に

       みそらにかがやく 朝日のみ光
       暗にしずむ 親の心
       黄金も宝も 何しに集めん
       神よ早く 我も召せよ

  1910年1月23日、逗子開成中学のボートが転覆、生徒12名全員が死亡 
   傷ましい遭難事故に鎌倉女学園の教師、三角錫子さんが詩を捧げました 
     七里ヶ浜に散った、若き御魂に寄せる鎮魂歌として歌い継がれています  

                   
                           ☆ ヘリテージ (Heritage ER)

◇ ところで私が初めて富士山を見たのは、学生時代のとき、甲府の街からでした。
  その少し前に歩いた、霧が峰高原からも見えたのかもしれないのですが、
  はっきり記憶しているのは、十八歳の時の「裏富士」と呼ばれていた富士。
  当時、天気が下り坂で、うっすらと、でもでっかく霞んで・・・鮮明な記憶。

          

◇ そして、生まれて初めて、東京に向かったのです(1971年10月)。
  高尾、八王子、日野、立川、三鷹・・・新宿。。。
  つまり私は、中央線から山手線内に入いりました。  
  九州の人はたいてい羽田空港か、横浜、品川、東京の経路で入るんですけが・・・。
  高校時代の友達が、文京区根津(地下鉄千代田線)にいました。
  根津で寝たのは、私が最初かも・・・。
  みんなが起きて、おすましている街、根津

               
                     □ 江ノ島、湘南にはヨットが似合います。

◇ こうして富士山を飽かず眺めていますと、様々なことが思い出されました。

  思へば遠く来たもんだ ・・・これは中原中也の「頑是ない歌」
  思えば遠くに来たもんだ・・・これは海援隊の歌♪でしたっけね。
  
  足跡を残した場所といい、年月といい、幾山河越えて来たんでしょう。。。

          
                   □ 稲村ケ崎方面

◇ 同窓会で、僕は除夜の鐘まで生きるから酔って、宣言しました。
  まあ、これは酒の勢い、相馬の野馬追い!
  笈の小文(おいのこぶみ)は、松尾芭蕉!有楽町で逢いましょう♪
  みんな達者で長生きし魔性。

    止めど流る 清か水よ 消せど燃ゆる 魔性の火よ
    あんなに好きな女性に 出会う夏は二度とない ♪

  誰か、止めて下さいな!
  いつの間にか、マイクを握ってます

          
           □ 鎌倉行きの江ノ電が、七里ヶ浜駅を発車したところ。

                   
                    ☆ ジュード・ジ・オブスキュア(Jude the Obscure ER)

◇ 立ち去りがたい七里ヶ浜を後にして、江ノ電で鎌倉に戻りました。
  お腹も出てきた、ではなくて、空いてきたんです。
  三度の食事だけは、もう絶対に忘れません。

          

◇ これは今日20日の、ほんの数時間前のこと…。

                   
                      □ 「ずんだんきんつば」が夕食後のデザート!?
                         盛岡の枝豆あんのきんつばです。

                   
                      ☆ けさのスカボロフェア (Scarborough Fair ER)  


 
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高校の東京同窓会と旅歩き (その3)

2007年11月18日 22時43分01秒 | 立冬
                           □ 上野の森
 
◇ 葛飾柴又を後に、京成上野へ向かいました。
  不忍池から無縁坂や湯島の天神様を歩こう、そう思いましたが、また気が変わって…。
     ☆ 今日もわたしんちの庭の花の写真とともに…☆印

     
                □ 上野不忍池

                   
               ☆ スカボロフェア(Scarborough Fair ER)
                 この秋、一番きれいに咲きました(2007/11/18)。

◇ 少し左足首が痛くなったせいもあるんですが、上野の森を抜けてそのまま
  JR上野駅に行くことにしました。
  国立西洋美術館に行ってもいいなあと思ったものですから。

     
         □ この並木道を抜けると右が国立西洋美術館

◇ まだ紅葉には早い季節ですが、そこで思いがけないものに遭遇(?)しました。
  向かって右は東京文化会館です。
  その道の反対側…正岡子規記念球場、去年その名になったそうです。

     
         □ 少年野球場のような小さめの球場です。

◇ 正岡子規の幼名が「升」(のぼる)でしたので「野球(の・ぼーる)」という号。
  そうやって、短歌や俳句を投稿していたそうです。
  それに直球とか打者、走者などは、子規の翻訳らしいです。
  野球が大好きだった子規。
  この松山出身の偉大な俳人の力もあってでしょうか。
  愛媛県の松山商業は、夏の高校野球の全国制覇6回の名門です。
  四国代表が結構強力な年が多いのも、こんな歴史あってのことかもしれませんね。

             
                  □ 子規の句碑
                    ここで若いカップルに私を撮ってもらいました。
                    私には宝物のような写真。

 
 (una poesia di oggi)

          春風や まりを投げたき 草の原     子規
                                                 

                   
                   
                 ☆ フラウ・カール・ドゥルシュキ (Frau Karl Druschki HP/CL)
                              (2007/11/17)

◇ 来年新春から始まるNHKの大河ドラマ「坂の上の雲」(司馬遼太郎原作)は、
  松山出身の三人の男たちを描いた明治の群像です。
  大河ドラマはめったに見ませんが、来年は別…。
  そのうちの一人が正岡子規…楽しみにしているのです。

             

                   
                     ☆ サフラン (アヤメ科サフラン属)(2007/11/17)
  
◇ この頃からだんだん足や腰がだるくなって、とうとう国立西洋美術館もパス。
  歩き過ぎて、またいつか行くからいいさ…。

     
          □ 東京文化会館の北が国立西洋美術館

     
              □ 国立西洋美術館の建物

     

          

               
                         □ 中庭のオブジェ。。。

                   
                      ☆ シャルロット (Charlotte ER) (2007/11/17)

◇ この後、日本橋三越にしようかと迷ったのですが、新宿伊勢丹に向かいました。
  私はデパ地下大好き(摘み食いはあまり好きじゃないですけど)、それに
  5階あたりの生活用品(陶器・磁器・ガラス器とかテーブルセット等)、
  買えなくてもいいものを見て歩くのが好きなんです。
  あとは、少しだけお土産のお菓子類を買いました。

     
                 □ 伊勢丹デパート

          

                   
                 ☆ ミニチュアバラの「シュークリーム」のような気がします。
                              (2007/11/18)

◇ 軽い夕食の後、早いうちにホテルに戻りました。
  脚がパンパラパーンとなっていました。
  夜のうちに寒冷前線の南下なのか、大きな落雷の音が二度しました。
  翌日は鎌倉です。

               
   □ ずっと、伊勢丹の入口のクリツマスツリーを思い出していました。

                   
                     ☆ ヘリテージ (Heritage ER)

                        泣き濡れて秋の女よ
                        わが幻のなかに来る
                        泣き濡れた秋の女を
                        時雨だとわたしは思う ♪ (佐藤春夫・大中恩)

◇ 昨日(17日)、今日(18日)と、車の中では、すでにクリスマスです。

     
  □ キャサリーン・バトルのソプラノで「クリスマス・セレブレーション」
    もう20年聴いていることになります(1987.11.28発売)。

                   
                ☆ ジュビリー・セレブレイション (Jubilee Celebration ER)
                              (2007/11/18)

◇ このクリスマスソング(このCDの2曲目)も大好きです。


(una poesia di oggi)

            O Holy Night   

     O holy night! the stars are brightly shining,
     It is the night of the dear Saviour's birth.
     Long lay the world in shin and error pining,
     Till He appeared and the soul felt its worth.
     A thrill of hope, the weary world rejoices,
     For yonder breaks a new and glorious morn.
     Fall on your knees! Oh, hear the angel voices!
     O night divine! O night when Christ was born!

          聖夜(クリスマス聖夜)

       ああ 聖なる夜
       星は明るく輝く、
       いとおしき救い主生まれたまいし夜。
       主の現れたもうまで
       世は長らく罪のうちに横たわり、
       霊は主の真価を感じとりぬ。
       希望に打ち震いて疲れし世は喜び、
       ここに新しく輝かしき朝ひらけぬ。
       ひざまずけ!
       ああ 聴け天使の声を!
       ああ 神聖な夜!
       ああ キリスト生まれたまいし夜!   

               
                  ☆ ここだけ雪が舞い降りたような、原種のシクラメン
                              (2007/11/18)

◇ そして、私のアホさ加減に呆れたこと。
  ロココ(Rokoko S)で打ち止めと思っていたのに、また3鉢買い増したんです。
  二番目、三番目はオールドローズです。
  あと、イングリッシュローズを3鉢注文しているのを、コロッと忘れてました。
  こうなれば、なるようにしかなりません。

     ☆ ホワイト・クリスマス(White Christmas HT)
     ☆ ソレイユ・ドール(Soleil d'Or' HFt)
     ☆ カーディナル・ドゥ・リシュリュー(Cardinal de Richelieu G)

     
☆ パカラは新聞読んでるほうがいいみたい


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高校の東京同窓会と旅歩き (その2)

2007年11月16日 23時50分37秒 | 立冬
           □ 葛飾柴又の帝釈天から寅さん記念館への途中「山本亭」

◇ 翌日11月11日(日)、早起きして信州は松本に行くつもりでした。
  ・・・が、二日酔いのアカッズキンか、ウリ科はカボチャ属のお野菜ズッキーニ状態で
  早朝目覚ましより前に目は覚ましたものの、簡単にはベッドを離れられませんでした。

     
 □ サフラン(Crocus sativus アヤメ科・サフラン属) これはうちの庭。

◇ 結局自分が田舎者であることに気がついて、そんなら東京見物をしなきゃあ。
  でもこの雨じゃ、府中の東京競馬場に行くわけいかないし。
  まだ行った事もないし…。
  『藝術の秋』と書いたら歳がバレるので、単純に『芸術の秋』ですね。
  それなら上野の国立博物館か国立西洋美術館に行こうと、池袋から山手線に乗車。

     
                  □ 山手線 日暮里駅

◇ そやけど、駒込辺りで気が変わって、柴又の帝釈天にまず行こかぁと思いついて、
  日暮里で京成線に乗り換え、そいで高砂でまた金町行きに乗り換えて一駅で柴又。

     
                  □ 柴又駅前

◇ なつかしの寅さんの故郷、葛飾柴又、日曜日で大勢の人で賑わっていました。
  駅前でパチリ、帝釈天への参道の入口でもパチリ、風景だけでなく、
  下町に溶けこまない田舎者の写真も、ちゃっかりと素人衆(!?)に
  撮ってもらいました。
          
     
            □ 柴又駅前の寅さんのブロンズ像

     
                 □ 帝釈天参道

     
          □ 参道の向って右側、常夜灯の側の記念碑

                私生まれも育ちも
                葛飾柴又です
                帝釈天で産湯をつかい
                姓は車 名は寅次郎
                人呼んで
                フーテンの寅と発します


◇ 朝寝坊でしたので、お腹が空きました。
  これは論理的じゃありません。
  朝の食事を抜いたので、正午前にお腹が空きました。
  これが正常な田舎者の言い草でした。
  寅さんの映画のワンシーンにちょいちょい出てくる、
  大和屋さんで天丼をいただくことに…。

     
        □ 店先から、今歩いてきた参道を見ています。

◇ おいしいですよ、巨大な海老天に白身魚の天ぷらの丼です(並998円)。
  ややタイムスリップしたような風情がいとをかし・・・なのです。
  当然寅さん映画のロケの際の微笑ましい裏話が、いろいろ残っているそうです。
  おかみさんに、お店の前でも撮っていただきました。
 
     
   
     
               □ 山田洋二監督の色紙

◇ 帝釈天までは、私の短足でもすぐ目と鼻の先です。
  寅さん映画の全48作すべてを楽しんだ者として、
  映画の舞台独特の「風」を感じながら、
  いつしか雨が止んでいるのに気がつきました。
  前日に東京駅の八重洲口で買った雨傘、
  忘れてなるものかといつも気にして歩きました。

     
             □ 参道の突き当り、柴又帝釈天

◇ 柴又帝釈天は日曜日の大安と七五三のお参りが重なって、ずいぶんの賑わい。
  映画の御前様(笠智衆)や源公(佐藤蛾次郎)が出てきそうな錯覚さえ覚えます。

     

             
             □ 柴又帝釈天の二天門
     
◇ こちらもお参りだけにして、すぐにその場を離れました。
  何だか記念写真の邪魔になりそうに感じましたので・・・。

     
   □ 始終御縁がありますように、四十五円(母の教えだったか…)。

     
  □ 神棚じゃあるまいし、「二礼二拍手」する年配の女性がいましたよ。

◇ そのあと『寅さん記念館』を訪ね、しばし『男はつらいよ』の世界に浸りました。

     
       □ 途中、「山本亭」の庭園を抜けて行きます。

     

               

     
           □ 菊の花、花、花、が見事でした。

◇ ここからが「寅さん記念館」です。

     
 □ 「寅さん記念館」の周りの晩秋の色、中央に枝垂れているのは、萩の花。

     
             □ 「寅さん記念館」の入口

     

     

     

     

     
   □ 向って右上のポスター、全48作中一番好きな第15作「寅次郎相合傘」

     
 □ 寅さんの履歴書、通信簿、ウィーンからの手紙(トイレットペーパー)…。

     
     □ ある日の寅さんのカバンの中身のシングル・レコード
       瀬戸の花嫁、17才、霧の摩周湖、ブルーライト・ヨコハマ…。
       誰の持ち歌か、わかりますか?


◇ この映画のシリーズでは、女優浅丘ルリ子さんをマドンナ(リリー)に迎えた、
  第15作「寅次郎相合傘」や第25作「寅次郎ハイビスカスの花」が大好きです。

     

     
    □ 「寅次郎相合傘」メロン一切れくらいで大げんかになります。
      そのあと、リリー(浅丘ルリ子さん)の名セリフが続きます。

                   

◇ この界隈で最後の散歩道は、江戸川の土手と「矢切の渡し」です。
  珍しい子どものラグビーの練習を見たりしながら、渡し舟の乗り場まで歩きました。

     

                    

     

 
  (una poesia di oggi)
       
                  矢切りの渡し

            連れて逃げてよ 付いておいでよ
            夕暮れの雨が降る 矢切りの渡し          
            親のこころに そむいてまでも
            恋に生きたい 二人です 

◇ さすがに一人では乗れないなあと、写真だけ撮って帝釈天の参道に引き返しました。

     
        □ アッパラパーがグーッとこらえた「草だんご」
 
◇ 東京の下町の情緒ゆかしいそぞろ歩き。
  私にとっての「心の旅」って、たとえばそんなものです。
  午後の1時頃には日が射したりして、次の街歩き「上野」に向かいました。

     
             □ 京成金町線(これは金町行)

     

                                  
            □ もうすぐ冬。
              でも下町の情緒あふれる秋風が心地よかったなぁ(山本亭)。
  
  
  
  




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