□ いずれも、クイーン・オブ・スウェーデン(Queen of Sweden/ER)
◇ 季節はいつものように移ろい進み、薔薇にとってもやや蒸し暑い季節に入って来た。
しかし個人的な経験則では、これからが薔薇の一番の見頃ではないかと思われる。
花に凝縮されたその表情…花の姿、色彩、香り、どれ一つとってもハッと驚かされる。
わが家のような埴生の宿の庭でも、周りに溶け込む「術」を、薔薇は心得ている。
□ グラミス・キャッスル(Glamis Castle/ER)
「ハナミズキ」の幼木よりも「高く」
□ オレンジ・マザーズデイ(Orange Mothersday/Pol)
(una poesia di oggi)
つぼみすぎしことばしずかに薔薇を撰る 石田波郷
□ L.D.ブレスウェイト(L.D.Braithwaite/ER)
さしずめ「先生」で、生徒は白いちいさな花。
□ ドミニク・ロワゾー(Dominique Loiseau/S)
□ 夕焼け雲に例えるには、あまりにも儚くも繊細な色合い。
「ドミニク・ロワゾー」去年売れ残りを1,000円で賭けのつもりで…。
□ スカボロ・フェア(Scarborough Fair/ER)顎紫陽花と。
□ 「スカボロ・フェア」の単純で素朴な美しさは何物にも代えがたい。
□ 「スカボロ・フェア」の全容、奥は顎紫陽花。
真紅の薔薇は「マリア・カラス」(Maria Callas/HT)
(una poesia di oggi)
薔薇園の薔薇整然と雑然と 須佐薫子
□ アンジェラ(Angela/F) 山紫陽花「ブルー・サファイア」と。
◇ やがて来る強い雨を薔薇は、予感していたのだろう。
痛みつけられて、吹きすさぶ風に振り回されるのに、とうに気づいていたのだろう。
私の眼には、今シーズンで一番素晴らしい薔薇の朝だったような気がする。
私の貧相な感性にも、充分過ぎるくらい満ち足りた、心地よい薔薇の姿に包まれた。
□ ジュビリー・セレブレイション(jubilee Celebration/ER)
□ ヘリテージ(Heritage/ER)
□ 「ヘリテージ」と名も知らぬ「燃えるような」薔薇
□ ピエール・ドゥ・ロンサール(Pierre de Ronsard/LCl)
□ コンテス・セシル・ドゥ・シャブリアン
(Comtesse Cecile de Chabrillant/HP)
(una poesia di oggi)
来し手紙束ねて持ちて薔薇に佇つ 上田章子
◇ 5月の初めに一番花をつけたバラ達は、すでに二番花に向かって準備怠りなし。
でも、今の薔薇の一番花が咲いているだけで良いから、二番花はそう慌てずとも。
さりとて、すぐに六月の声を聞くわけだから、もう二番花の時節でも不思議でない。
□ シャルロット(Charlotte/ER) 後方の咲き始めが純粋なイエロー。
□ マダム・エルネストゥ・カルヴァ(Mme.Ernest Calvat/B)とともに。
□ シャルロット(Charlotte/ER) 今、この5倍咲いている。
□ ジュード・ジ・オブスキュア(Jude the Obscure/ER)
□ カルガモの母子みたいな行列「ジュード・ジ・オブスキュア」
(una poesia di oggi)
薔薇よりも濡れつつ薔薇を剪りにけり 原田青児
◇ 薔薇を始めて、薔薇に夢見て三度目の春、そして初夏。
こんなちっぽけの庭でも、薔薇に囲まれているというのは、かけがえのないものだ。
薔薇は、そして、汲めども尽きぬ「夢」を与えてくれる、感激と感謝の花でもある。
□ レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci/F(AT/CL))
□ 窓から手を差し伸べたら、そこに「レオナルド・ダ・ヴィンチ」
ささやかでも、これが満ち足りた心、すなわち「しあわせ」
それに代わるものが、いったい他に、何がどれだけあろう…?
☆☆☆☆☆ 夕刻、リビングの窓を開けて、すぐそこ。手が届くとは、こんな感じ。
(2008年5月29日追記) ☆☆☆☆☆
□ アルバ・セミプレナ(Alba semi-plena/A)
今も、イタリアはフィレンツェで咲いていることだろう。
ボッチチェリ「ヴィーナスの誕生」に描かれた憧れの薔薇。
(una poesia di oggi)
行き交ひの人影淡き薔薇の園 北 光星
夕べのパカラの寝顔。
(2008年5月29日追記)