□ 五重塔(国宝)の水煙
◇ この数年のあいだ幾たびとなく法隆寺を訪れたが、
はじめての日の印象ほど感銘ふかいことはなかったようだ。
私はいつもその日を想い起す。
………
はじめて法隆寺を訪れた日は、俄雨(にわかあめ)の時折襲ってくる日で、
奈良の郊外は見物人も少くひっそりと静まりかえっていた。
雨の晴間には、透明に高い秋空があらわれ、
それに向って五重塔は鮮やかな輪郭を示していた。
(亀井勝一郎「大和古寺風物誌」より、法隆寺初旅の思い出)
□ こりゃ何だい? 南大門(国宝)! そりゃ、難題だぁのなんまいだぁ。
□ 中門と五重塔(いずれも国宝)、いかにも法隆寺という構図(?)
◇ 高校一年生の時に読んだ「愛読書」の憧れの里、斑鳩への訪れは、
高校2年生の春休みの「大阪万国博覧会」見物で、あっけなく実現したのでした。
あれから幾年月を経たのでしょう、法隆寺は私の心の古里になりました。
大阪出張のついでか、法隆寺見物の合間の出張か、セット旅行の多かったこと!
JR天王寺を経て、王寺の手前の大和川にかかる鉄橋を渡る頃から心が騒ぎます。
□ 区間快速奈良行(天王寺駅ホーム)
これって、昔の山手線の車両でしょう、きっと。
□ 「大和川」、大「和川」ではなくて「大和」の川なんでしょう。
◇ それにしても二月如月の驚きの青い空の下に法隆寺は佇んでいました。
そう言えば、雨男っぽい私が訪れた日はほとんどいい日旅立ち。
富士には月見草がよく似合い、法隆寺には抜けるような青空が似合います。
□ 青空の下、五重塔と金堂(いずれも国宝)
□ その逆の構図です。
□ 僧侶の住居や食堂が完備しておりました(国宝)。
◇ 西院伽藍の建物を「激写」しているうちに、なんとバッテリーが切れました。
だから、東大門や夢殿の枯れた佇まいは画像なし。
今度訪れた時のおみやげは、子規の有名な「柿食へば」の句の拓本に決めました。
□ 五重塔を望む、どこか、早春近し、お気に入りの写真です。
□ 今回のおみやげ(自分の)は、谷崎潤一郎「春琴抄」(復刻版・古書)
□ 向かって右が、春琴抄の表紙をめくったところ。
左は、源氏物語千年紀記念の芸術新潮です。
いずれも大阪・梅田で手にしたものです。
◇ この数年のあいだ幾たびとなく法隆寺を訪れたが、
はじめての日の印象ほど感銘ふかいことはなかったようだ。
私はいつもその日を想い起す。
………
はじめて法隆寺を訪れた日は、俄雨(にわかあめ)の時折襲ってくる日で、
奈良の郊外は見物人も少くひっそりと静まりかえっていた。
雨の晴間には、透明に高い秋空があらわれ、
それに向って五重塔は鮮やかな輪郭を示していた。
(亀井勝一郎「大和古寺風物誌」より、法隆寺初旅の思い出)
□ こりゃ何だい? 南大門(国宝)! そりゃ、難題だぁのなんまいだぁ。
□ 中門と五重塔(いずれも国宝)、いかにも法隆寺という構図(?)
◇ 高校一年生の時に読んだ「愛読書」の憧れの里、斑鳩への訪れは、
高校2年生の春休みの「大阪万国博覧会」見物で、あっけなく実現したのでした。
あれから幾年月を経たのでしょう、法隆寺は私の心の古里になりました。
大阪出張のついでか、法隆寺見物の合間の出張か、セット旅行の多かったこと!
JR天王寺を経て、王寺の手前の大和川にかかる鉄橋を渡る頃から心が騒ぎます。
□ 区間快速奈良行(天王寺駅ホーム)
これって、昔の山手線の車両でしょう、きっと。
□ 「大和川」、大「和川」ではなくて「大和」の川なんでしょう。
◇ それにしても二月如月の驚きの青い空の下に法隆寺は佇んでいました。
そう言えば、雨男っぽい私が訪れた日はほとんどいい日旅立ち。
富士には月見草がよく似合い、法隆寺には抜けるような青空が似合います。
□ 青空の下、五重塔と金堂(いずれも国宝)
□ その逆の構図です。
□ 僧侶の住居や食堂が完備しておりました(国宝)。
◇ 西院伽藍の建物を「激写」しているうちに、なんとバッテリーが切れました。
だから、東大門や夢殿の枯れた佇まいは画像なし。
今度訪れた時のおみやげは、子規の有名な「柿食へば」の句の拓本に決めました。
□ 五重塔を望む、どこか、早春近し、お気に入りの写真です。
□ 今回のおみやげ(自分の)は、谷崎潤一郎「春琴抄」(復刻版・古書)
□ 向かって右が、春琴抄の表紙をめくったところ。
左は、源氏物語千年紀記念の芸術新潮です。
いずれも大阪・梅田で手にしたものです。