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No Music No Life

ローリング・ストーンズとマーキークラブ

2017年07月15日 | 音楽
7月12日の水曜日、会社帰りにFMのスイッチを入れたらローリング・ストーンズの「ミス・ユー」が流れていた。
こんな曲が流れるなんて珍しいな、と思ってたら、次に流れたのはやはりストーンズの「アンダー・マイ・サム」だった。
それだけにとどまらず、選曲は「アンジー」に続く。
もしかして、来日のプロモーションか?とも思ったけれど、実は7月12日は「ローリング・ストーンズ記念日」らしい。

ちょっと調べてみると、1962年の7月12日、ローリング・ストーンズはロンドンのマーキー・クラブでファースト・ライブを行ったらしい。
この時のメンバーは、まだドラムはチャーリー・ワッツではなく、ベースもビル・ワイマンではない。
彼らのデビューは1963年だから、1年に満たない期間でメンバーチェンジとプロ契約までもっていったのは、かなり早く、何もかもトントン拍子にコトが進んだのだろうか。

僕が不思議に思うのは、バンド結成して初めてのライブがどうしてマーキーなんだろう?ってこと。
マーキーって、ロンドンのロックシーンの最重要拠点といっても過言ではないよ?
マーキー出演アーティストを並べると、そのままブリティッシュ・ロックの歴史になるほど、すごいヤツらが出てる。
ざっと上げても、ヤードバーズ、ザ・フー、キンクス、クリーム、ツェッペリン、フェイセズ、クリムゾン、フロイド、デビッド・ボウイ、ピストルズ、クラッシュ、ポリス、アイアン・メイデン、デフ・レパード・・・。
ブリティッシュ・ロック登竜門ともいえる伝説的ライブハウスが、バンド結成してのファーストライブって、あまりにも出来すぎてるんじゃない?

実はストーンズがファーストライブを行ったマーキークラブは、あの伝説的マーキークラブとは違うのだった。
厳密にいえば、同じ店なのだが、ブリティッシュ・ロッカー御用達のマーキーは2号店であり、ストーンズが出演したのは1号店らしい。
マーキー1号店はR&Bやブルースを演奏するクラブで、そこの常連バンドの前座としてストーンズが出演したのだった。
そうか、それなら話はわかる。
いくらミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ブライアン・ジョーンズが揃ってたとはいえ、まだまだ無名の若者、そうは問屋が卸さないのだ。

このマーキー1号店は、それなりに商売繁盛していたようだけど、映画館設営のために立ち退きさせられることになり、別の場所に装いも新たにオープンすることになる。
それが有名なマーキー2号店であり、そこは最初から来るべきロックの時代を予測して、大音量に耐えられるハコとして作られたという。

1963年ストーンズは目出度くデビューし、ビートルズのライバルみたいな位置づけで不動の人気を得る。
そして、晴れてマーキー2号店にも出演するのだった。




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