アース・ウインド・アンド・ファイアーの5枚組ボックスセットを買った。
大ブレイクとなった「暗黒への挑戦」、2枚組ライブ盤「灼熱の宴」、ダブルプラチナに輝いた「魂」、名盤の誉高い「太陽神」、そして「黙示録」までの5枚で、いずれも大ヒットアルバムばかりである。
もう10数年前になるが、アース・ウインド・アンド・ファイアー(以下EWF)のベストアルバムを買ったんだけど、その時はピンとこなかった。
期待してたよりもファンク度が低くて、普通のポップスアルバムみたい感じて物足りなかったのだ。
しかし後にアルバム「太陽神」を聴いてようやく良さがわかってきたので、いつかもっと深掘りしたいと思っていたのだ。
基本的にこの手のボックスセットは発表順に聴くのがいいと思うので、1975年の「暗黒への挑戦」から聴き始めた。
1曲目は東海地区の人ならお馴染みのテレビ番組スタイルプラスで流れてた曲。
そのほか、メロウな2曲目、ファンキーな3曲目と、とても入りやすいアルバムだと思う。
これはEWFの楽曲の特徴だと思うけど、とにかく明るくポップで洗練されている。
ジェイムス・ブラウンやスライ・アンド・ファミリーストーンがドス黒いファンクだとすると、EWFはオシャレなファンク、ポップなファンクだ。
そして、ギターの聞き所も多い。
なんといっても、アル・マッケイのカッティングワークだ。
こんな切れ味鋭いコードカッティングは、一朝一夕で出来るものではない。
年単位の地道な練習をくり返さなければマネすら出来ない高等なテクニックだ。
そんな名人芸の演奏をたっぷり聴くことが出来るのもEWFの魅力の一つだと思う。