
今日はEWF5枚組ボックスセットから、「黙示録」。
1979年発表のアルバムで、この頃になるとかなりディスコ色が強いものになってくる。
ファンクの進化系の一つがディスコだとすると、これは正常進化といえるだろう。
かなりヒットしたようだが、それもそのはず、すごくポップでわかりやすいのだ。
個人的には、今回のボックスセットの中で最も気に入った。
それまでにあった、曲と曲のつなぎみたいな小曲がなくなり、どれもキャッチーでノリの良い曲と、AOR風のバラードで占められている。
これでヒットしなければおかしいってくらい高レベルで売れ線狙いをやっていて、見事にそれが当たっている。
ゴージャスなホーンセクションとキレのいいカッティングギターは変わらずで、コーラスも上手い。
今回は女性コーラスも入っていて、それがディスコっぽさに磨きをかけている。
今回アース・ウインド・アンド・ファイヤーのアルバムを5枚聴いたけど、基本的には74年発表の「太陽の化身」から79年の「黙示録まで、同じ路線で作られている。
前作のファンが安心して次のアルバムが聴けるようになっているのだが、そればかりやってるといつか飽きられる。
実際EWFもそのせいで80年代には低迷期をむかえたようだ。
この辺は僕はよく知らないのだけど、時代の波というのは難しいものだと思う。