Music Mania

No Music No Life

入院して2回目の土曜日

2022年06月04日 | 入院生活とその後
入院して11日、2回目の土曜の朝をむかえた。
ようやく手術以来ずっと右腕にさされていた点滴用の針が抜かれて、ちょっとスッキリした気分だ。
負傷した左足は日に日によくなってるように感じる。
手術前、手術直後までは、安静にしてたら痛みはないものの、少し動かすと痛むので、たとえば寝返りうつにも苦労したけど、昨日くらいからはだいぶ自由な体勢が取れるようになり寝るのがラクになった。

世の中に寝るほど楽はなかりけり
浮世の馬鹿が起きて働く

江戸時代の太田蜀山人の「狂歌」である。
しかし、10日以上も寝ているような生活を続けていると、寝るのは本当に楽なのか、と疑問に思う。
普通に立って歩き、仕事をして夜だけ寝る生活の方が楽ではないかと思う。
いや、寝る時間以外は忙しなく動いてるからこそ、夜ベッドに横になったとき、楽を感じるのかもしれない。

30数年前、虫垂炎の手術で入院したときの部屋は6人部屋で、今みたいに各ベッドがカーテンで仕切られているというのはなかった。
僕の隣には高校生くらいの男子が、やはり虫垂炎の手術で入院していた。
他の人は全員老人だった。
自然と隣の少年と話をするようになった。
何の話をしたのかはほとんど忘れたけど、一つだけ覚えてることがある。
彼の家の近くには沈下橋があり、豪雨や台風の時は橋自体が濁流の下に埋もれるらしい。
集中豪雨のあったとき好奇心でそれを見に行ったらものすごい濁流で、それはそれは凄まじいものだった、という話だった。

そういえば、今も河川で水遊びをしていて水難事故に遭う中高生がいる。
僕の少年時代にもあった。
それでも僕らは川で泳いだ。
川の水は冷たく透き通っていて、水中メガネをかけて潜るととても綺麗だった。
深いところは2メートルくらいの水深だった思うけど、そこまで潜って石を拾ったりした。
たぶん僕らが水難事故にあわなかったのは、運がよかっただけなのかもしれない。
一度、池でも泳いだ。
池の水は、上の方は夏の太陽に照らされて生暖かく、しかしそれより下は冷たくひんやりしていた。
なので、平泳ぎなんかをすると、肩から胸くらいまでは暖かいのに、お腹より下は冷たかった。
それに池の水は汚かった。
僕らは身体を洗い流すため、やはり川へ入った。
以降、池で泳ぐことはなかった。
三重県だったら海があるじゃないか、という人もいるかもしれないが、僕の住んでたところから海まではとても遠かったのだった。
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