YouTubeで昔の映画「サーキットの狼」を見た。
原作はスーパーカーブームの火付け役となった少年ジャンプ連載の漫画だ。
当時小学生だった僕は、この漫画の大ファンで、当然スーパーカー大好き少年の一人だった。
実写映画があったのは知ってたけど、今まで見てこなかったのは、この作品すこぶる評判が悪かったからだ。
駄作中の駄作とまで言われてたので見るのをためらっていたが、YouTubeで無料で見られるのならちょっと見てみようと思った。
原作と同じ設定やストーリーの部分と、映画オリジナルの設定、ストーリーが混ざっていて、とくに映画オリジナルの部分がダメである。
まず、原作通りなのは
・風吹裕也のクルマは白に赤のストライプが入ったロータスヨーロッパ
・勝負に勝った数だけ星マークをつけている
・ライバルの早瀬左近のクルマはポルシェ911
・風吹の恋人、早瀬ミキは左近の妹
・早瀬左近はナチス軍の総統
・風吹は姉と2人暮らし
・風吹の姉の婚約者はレーサーの飛鳥ミノル
・飛鳥のクルマはランボルギーニミウラ
・対立してる暴走族は極道連
・沖田は警官でパトカーはフェアレディZ
・沖田は結核
原作と設定が違うのは
・風吹は整備工場で働いている
(原作で働いてるシーンはなかったと思う)
・早瀬ミキも同じ整備工場で働くことになる
(ミキは暴走族連合のリーダーだった気がする)
・早瀬ミキはなぜか帰国子女みたいな喋り方
・早瀬のポルシェが青(原作は白)
・極道連のリーダーのクルマがトランザム
(原作ではサバンナGTだった気がする)
ざっとこんな感じかな。
その他、風吹の両親が亡くなった真相や、そこに沖田や極道連が関連してることなど、原作にはない物語も追加されてちる。
それでもまあここまでは、普通にB級映画くらいの内容で、超駄作というほどでもない。
この映画が駄作中の駄作というレッテルか貼られる最大のシーンは、クライマックスとなるサーキットでのレースである。
この鈴鹿サーキットで開催されるレースは、プロのレーサーだけでなく、一般の走り屋も自分のクルマで参加することが出来るというトンデモレースだ。
このレースに参加するのは、星野一義、高橋国光、長谷見昌弘、中嶋悟など当時の日本を代表するレーサーと、スーパーカーの数々。
そこへド素人である風吹や早瀬や沖田や極道連の連中が一緒にレースをするのである。
で、レースは鈴鹿サーキットだけでなく途中から山岳コースとして鈴鹿スカイラインまでワープする。
極道連のアメ車軍団のクラッシュ、沖田の死などが強引に詰め込まれ、その後どういうわけか風吹が優勝する。
日本を代表するレーサーよりも、ド素人で普段乗ってるロータスで参加した人間がゴールシーンもなく優勝するのだ。
こうして誰もが納得出来ぬ展開のまま終了する。
この映画は、実在の人物や実在のクルマが多数登場するというリアリティと、いかにもマンガチックな、いや原作漫画以上にトンデモな展開になるストーリーとのバランスが悪い。
それでも原作者池沢さとしも登場して棒読みセリフを言ってるし、「およげたいやきくん」が大ヒットしたばかりの子門真人がテーマ曲を作曲して歌うなど、それなりに気合入れて作ってる気がする。
そして、「トラック野郎」との2本立てで上映され、トラック野郎人気も相まって興行としては11億円近くの収入となったようだ。
余談
僕はこの頃よく鈴鹿サーキットへ遊びに行ってたが、いつだったか子門真人がミニコンサートを開いて、そのときサーキットの狼のテーマ曲を歌ってたのを覚えている。
だけど、小学生の僕には渋すぎて全然いいと思わなかった。
今聴くと渋くてかっこいいロック曲だと思う。
サーキットの狼[公式]
原作はスーパーカーブームの火付け役となった少年ジャンプ連載の漫画だ。
当時小学生だった僕は、この漫画の大ファンで、当然スーパーカー大好き少年の一人だった。
実写映画があったのは知ってたけど、今まで見てこなかったのは、この作品すこぶる評判が悪かったからだ。
駄作中の駄作とまで言われてたので見るのをためらっていたが、YouTubeで無料で見られるのならちょっと見てみようと思った。
原作と同じ設定やストーリーの部分と、映画オリジナルの設定、ストーリーが混ざっていて、とくに映画オリジナルの部分がダメである。
まず、原作通りなのは
・風吹裕也のクルマは白に赤のストライプが入ったロータスヨーロッパ
・勝負に勝った数だけ星マークをつけている
・ライバルの早瀬左近のクルマはポルシェ911
・風吹の恋人、早瀬ミキは左近の妹
・早瀬左近はナチス軍の総統
・風吹は姉と2人暮らし
・風吹の姉の婚約者はレーサーの飛鳥ミノル
・飛鳥のクルマはランボルギーニミウラ
・対立してる暴走族は極道連
・沖田は警官でパトカーはフェアレディZ
・沖田は結核
原作と設定が違うのは
・風吹は整備工場で働いている
(原作で働いてるシーンはなかったと思う)
・早瀬ミキも同じ整備工場で働くことになる
(ミキは暴走族連合のリーダーだった気がする)
・早瀬ミキはなぜか帰国子女みたいな喋り方
・早瀬のポルシェが青(原作は白)
・極道連のリーダーのクルマがトランザム
(原作ではサバンナGTだった気がする)
ざっとこんな感じかな。
その他、風吹の両親が亡くなった真相や、そこに沖田や極道連が関連してることなど、原作にはない物語も追加されてちる。
それでもまあここまでは、普通にB級映画くらいの内容で、超駄作というほどでもない。
この映画が駄作中の駄作というレッテルか貼られる最大のシーンは、クライマックスとなるサーキットでのレースである。
この鈴鹿サーキットで開催されるレースは、プロのレーサーだけでなく、一般の走り屋も自分のクルマで参加することが出来るというトンデモレースだ。
このレースに参加するのは、星野一義、高橋国光、長谷見昌弘、中嶋悟など当時の日本を代表するレーサーと、スーパーカーの数々。
そこへド素人である風吹や早瀬や沖田や極道連の連中が一緒にレースをするのである。
で、レースは鈴鹿サーキットだけでなく途中から山岳コースとして鈴鹿スカイラインまでワープする。
極道連のアメ車軍団のクラッシュ、沖田の死などが強引に詰め込まれ、その後どういうわけか風吹が優勝する。
日本を代表するレーサーよりも、ド素人で普段乗ってるロータスで参加した人間がゴールシーンもなく優勝するのだ。
こうして誰もが納得出来ぬ展開のまま終了する。
この映画は、実在の人物や実在のクルマが多数登場するというリアリティと、いかにもマンガチックな、いや原作漫画以上にトンデモな展開になるストーリーとのバランスが悪い。
それでも原作者池沢さとしも登場して棒読みセリフを言ってるし、「およげたいやきくん」が大ヒットしたばかりの子門真人がテーマ曲を作曲して歌うなど、それなりに気合入れて作ってる気がする。
そして、「トラック野郎」との2本立てで上映され、トラック野郎人気も相まって興行としては11億円近くの収入となったようだ。
余談
僕はこの頃よく鈴鹿サーキットへ遊びに行ってたが、いつだったか子門真人がミニコンサートを開いて、そのときサーキットの狼のテーマ曲を歌ってたのを覚えている。
だけど、小学生の僕には渋すぎて全然いいと思わなかった。
今聴くと渋くてかっこいいロック曲だと思う。
サーキットの狼[公式]