風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

十月のおすすめ曲

2010-10-08 | 趣味
今月のおすすめ曲は小椋 佳の「少しは私に愛を下さい」です。(歌詩はここから

きのう、たまたまYou Tubeで小椋 佳の楽曲の中で一度も聞いたことのない曲を順番に聴いていて見つけました。
ここでは、来生たかおと井上揚水も歌っています。二人ともオレの大好きな歌手です。

秋深まる夜に一人で聴いてみてください。少し涙が出そうになるのはオレだけでしょうか。


兄の思い

2010-10-08 | 日常
長兄に膀胱がんが見つかり入院・手術して一か月が過ぎた。病状はかなり深刻で、残念ながら見通しは明るくない。

きょう姉と3回目の転院先病院に見舞いに行ってきた。
病室に入りベッドの横に行くなり、出にくくなった声をふり絞るように、この病院の看護についての不満をぶちまけ、「こんなに苦しむなら、もう死んだ方が…」と泣いた。

オレが、いままで兄が泣いたのを見たのは39年前の母親の葬儀の時。「なんでこんなに早く逝ってしまった」と棺桶にすがるように泣いた時だけだった。

オレが生まれた3か月後、兄が17歳の時に親父が牛車から振り落とされる事故による障害で一人前の農作業ができなくなり、それ以来、母親と二人で農業を守ってきたのだ。この苦労はオレには計り知れない。

帰るころには、妹弟の顔を見て少し落ち着いたのか、少し冷静さを取り戻していた。
「また来るから。稲刈りなどはオレが手伝に行くから心配せんでいいよ」といったら、「刈取りは露が完全に落ちて、よく乾いてからやらなあかんで…」と何度もいう。

自分の体のことより、田んぼのことが気がかりなのだ。兄にとっての農業は79年間生きてきたの自分の人生そのものなのだ。