風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

掴まされた「欠陥商品」

2012-07-13 | 社会
昨日(12日)の6時台のNHKのローカル(関西地方)ニュース「ニューステラス関西」の番組の後半で、またもや橋下徹市長を登場させた。

内容は同日の大阪市議会の討論を伝えるもの。放送は最初に、「本日の大阪市議会で、高齢者用市内巡回バス有料化問題が議論されました」と伝えた。そして、討論に立った二人議員がそれぞれ数秒間(多分、一人当たり3秒くらいか)映り、解説は「民主党と共産党(議員)が討論に立ちました」というだけ。それぞれの議員の名前の字幕もなく、それらの議員(党派が)何をどう言ったのかはまったくなし。

続いて映し出されたのは、議会終了後の立ったままでの記者会見をする橋下市長。「50円(提案されている有料化料金)くらいは誰でも出しますよ」のコメントをそのまま伝える。
赤バスの有料化については市民の間では賛成、反対いろいろな意見があるのに、この放送は賛成(提案者=市長)のコメントだけを一方的に伝えるだけなのだ。

NHKの「日本放送協会番組基準」では、「政治上の諸問題」「意見が対立している公共の問題」などついては「公平に取り扱う」としている。今回の放送内容は明らかにこの「基準」を踏み外していることは明らかである。

〝NHKのこの様はなんだ。これじゃまったく橋下市長の広報機関ではないか〟と、観ていて頭にきた。
きちんと代金(料金)を支払っているのにこんな欠陥商品(放送)を掴まされては黙っていられない。きょう、NHKに抗議する。

最後の「師匠」

2012-07-09 | 趣味
                        優勝のロジャー・フェデラー

昨夜はウィンブルドンテニス選手権(全英オープン)男子決勝のテレビ中継を観ていたが、途中、雨で中断があり再開を待たずに録画をセットして寝てしまった。先ほど再生を見てフェデラーの7度目の優勝を知って喜んでいる。
  
        イワン・レンドル                      ピート・サンプラス

テニスを始めたのは30年くらい前になるが、この間、三人の選手を「師匠」にしてきた。最初はイワン・レンドル。彼の打ち方を真似して一生懸命に練習し、寝ても覚めてもテニスという時もあった。そのレンドルが落ち目になってきた時に出てきたピート・サンプラスが二代目の「師匠」。そして三代目がフェデラー。
なんでこれらの選手を「師匠」にしたかといえば、たぶん、三人ともバックがシングルハンド(片手打ち)で自分と同じだったからだと思う。

今では、男子でもバックの両手打ちが圧倒的に多いのだが、フェデラーなど、偉大な成績を残している過去の選手に片手打ちが多いのはどうしてだろうか。
もちろん、両手打ち選手でも、時と場合によって片手打ちすることはあるが、その逆、片手打ち選手が試合中に両手打ちすることはない。

どちらが有利かといえば、年々片手打ち選手が少なくなり、両手打ちが多くなってきている現状を見れば、両手打ちの方が理にかなっているというか有利なんだろうと思う。特に、ジュニアはほとんどが両手打ちで、片手打ちは皆無?といっていいほどになっている。

フェデラーはすでに30歳。今後、世界のトップをつづけられる期間もそう長くはないだろう。そうすると、もうそろそろ次の4代目「師匠」を探さなければならないが、フェデラーにつづく気に入った片手打ち選手がいないのだ。

半月前に右ひじを故障して、ここしばらくテニスを休んでいる。早く回復し再開できることを願っているが、ひょっとしたら、これが致命傷になり今後テニスができなくなるかもしれない。
そうなったら、4代目の「師匠」はいらなくなり、自分にとって、最後の「師匠」がフェデラーということになる。

来年のホタルと未来の街

2012-07-08 | 日常

居住地の住民団体の委員を引き受けていて、その団体の活動の一つとして「ホタルの生息調査と育成」があり、きょう、ホタルの幼虫の餌になるカワニナの採集のお手伝いに行ってきた。

去年までは、わざわざ車で2時間もかかる京都府亀岡市まで採集に行っていたが、今年は近くの用水路にもいることがわかり、そこでやることになった。
長靴を履き、小さな網を持ちながら用水路の下手から上手に向かったカワニナを採っていくのだが、これがなかなかたいへん。腰を屈め下を向きっぱなしの作業なので、腰が痛く汗がぽたぽた滴り落ちてくるんです。

それでも、何とか1時間余でバケツ1杯半くらのカワニナが採集できて、ホタルの幼虫を放流する用水路に散布してきた。来週は幼虫の放流と同時に餌としてキャベツやジャガイモも投入することになっている。果たして来年はどれくらいのホタルが観れるのか。

毎年同じように、水路の清掃→カワニナ散布→幼虫放流を行っても、成虫になり、ホタルとして飛んでくれる数がその年によってだいぶ違うのです。長年、これに関わっておられる方は、「何がどのように影響して、そのようになるのかようわからん」といわれます。
われわれが子供の時は、どこの川でも夏になるとホタルが飛んでいるのが当たり前だったのに。わずかこの数十年で何がどうなってしまったのか…。

わが島本町の現在の「街づくり」計画は、もっぱら、人口増、税収増を図るための住宅建設と企業誘致が中心になっていて、住民の関心の強いJR島本駅西開発や若山台調整池の売却問題ももっぱらその視点から議論されているのは困ったものだ。

我々は一度失った自然環境が、どんなにお金をかけても二度と取り戻せないという後悔と反省をしたはず。
これからの島本町の「街づくり」、この苦い教訓を生かし住民の声をしっかり聞いてすすめなければ、またもや取り返しのできない後悔を積み重ねてしまうことになるのではないか。



600ページの「報告書」

2012-07-06 | 社会
昨日(7月5日)、福島第一原発事故を調査してきた国会事故調査委員会は600ページの報告書を公表した。
報道されている要旨を読んでみて、次のような文言が目に留まった。

・「『自然災害』でなくあきらかに『人災』である」
・「世界の歴史に残る大事故」
・「依然として事故は収束しておらず被害も継続している」
・「被害を受けた住民への対応は急務である」
・「事故の主因を津波のみに限定すべきでない」
・「1号機の地震による損傷の可能性は否定できない」
・「安全上重要な機器の地震による損傷はないとは確定的にいえない」
・「規制する側と規制される側の力関係が逆転していた」
・「東電は規制当局に規制の先送り、基準の軟化をに向け圧力をかけてきた」
・「監視・監督機能の崩壊」
・「原子力を扱う者に許されない無知と慢心」
・「組織の利益を最優先する組織依存のマインドセット(思い込み、常識)」
・「小手先の対策を集積しても、事故の根本的な問題は解決しない」
・「官邸、規制当局、東電経営陣には、その準備も心構えもなく」
・「東電に染みついた特異な経営体質」
・「官邸および規制当局を含めた危機管理体制が機能しなかった」
・「原子力法は原子力利用の促進が第一義的な目的とされ、国民の生命・身体の安全が第一とはされなかった」

この調査結果を待たずに大飯原発を再稼働した野田政権には、この事故について何を反省し、何を学んだのかと問わなければならない。
福島原発事故の教訓を生かし、事故の危険性を広げないためにも原発再稼働の決定は撤回すべきだ。

遺跡発掘

2012-07-05 | 日常
先日、サイクリングをしていた時に出会った遺跡発掘現場です。
場所は、京都府八幡市の桂川左岸の河川敷で、名神大山崎ジャンクションから京滋バイパスを少し東にいったところ、ちょうど天王山大橋の東詰辺りです。


    (発掘調査の様子:6月18日)

木津・宇治・桂の三河が合流するこの辺りは、、明治元年の木津川付け替えや淀川改良工事が行われるまでは、大洪水の常習地帯だった。東側には戦前まで、三川からの流れを集めた大きな「巨椋池」があり、1941年(昭和16年)にかけて行われた干拓事業によって農地に姿を変えた。干拓前の巨椋池は周囲約16キロメートル、水域面積約8平方キロメートルで、当時京都府で最大の面積を持つ淡水湖だった。

  (漁業が盛んだった1930年代の巨椋池)

またここは、東に淀城があり西には天王山が聳えていて、戦国時代からの戦の要所であり、大坂と京を結ぶ交通の要所としても大きな役割を果たしたところでもあった。(詳しくはここから)

発掘を管理されている(財)京都府埋蔵文化財研究センターによると、三河(木津川・宇治川・桂川)合流地点の東側の男山麓から、三川を挟んで西側(京都府大山崎町まで)の広い地域が「木津川河床遺跡」になっていて、今回、桂川の護岸工事に先立ち発掘調査を行っている。今回の調査期間は今年の10月末までの予定で、調査の経過や結果については、随時、現地説明会やHPでの公開、報告会等も行う予定だという。

家から自転車でも行ける比較的近くでの発掘調査、遺跡や歴史には詳しくない小生だが、どんなものが出てくるのか、どんな発見があるのか、少し興味を持ってみていきたいと思う。