風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

ワタミに踏み込めるか

2013-08-14 | 社会
違法な働かせ方で若者を使いつぶすブラック企業の2013年度の「大賞」にワタミフードサービスが選ばれた。昨年度につづき二年連続の受賞だ。
ワタミといえば、2008年に入社2カ月の女性社員が月141時間の残業を強いられ過労自殺に追い込まれて問題なった会社。創業者である渡邉美樹氏(自民党参院議員)は現在も遺族の面談に応じず、謝罪も拒否しているという。

この「ブラック企業問題」は、日本共産党が労働者からの告発をもとに国会で真っ先に取り上げ、政府に対策を迫ってきた問題。
先に、被害者の救済と援助を行う「ブラック企業被害対策弁護団」が結成された。また、日本共産党は衆参議員による「ブラック企業・雇用問題対策チーム」を発足させ、「ブラック企業を根絶するには、議案提案権を活用して、法案として提案することを探求する」(山下芳生参院議員)と述べている。今後の活動に大いに期待したい。

この問題で、田村厚労大臣が8日朝の記者会見で、「いわゆる『ブラック企業』が大きな社会問題となっている。こうした問題を野放しにしていては日本の将来はない。『ブラック企業』と言われるような企業をなくしていきたい」と述べて、来月、集中的に監督指導を行うことを明らかにし、極端に離職率が高く苦情や相談が多い企業およそ4000社を、「若者の使い捨て」が疑われる企業としてリストアップし、立ち入り調査を行うと述べた。

遅きに失したといえ、いいことだ。一生懸命やってもらいたい。ただ、一言いえば、、二年連続ブラック企業大賞に選ばれたワタミに果たして立ち入って調査できるのか。法違反があれば告発できるのか。会長は辞めたといっても、ワタミは渡邉美樹議員の会社。まさか、自党の議員の会社だからと手加減はしないだろうな。厚労省の調査を厳しく監視することは必要だろう。

※ブラック企業とは
もともとは、暴力団のフロント企業という意味で使われていた。数年前から若者たちの間で、違法、無法な働かせ方で労働者を使い捨てる企業が「ブラック企業」と呼ばれるようになった。
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安倍首相はなぜ拍手しなかったのか

2013-08-12 | 社会
8月9日に行われた被爆68周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典の「平和宣言」の中で、田上富久・長崎市長は次のように述べました。(要旨)

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日本政府に、被爆国としての原点に返ることを求めます。
 今年4月、ジュネーブで開催された核不拡散条約(NPT)再検討会議準備委員会で提出された核兵器の非人道性を訴える共同声明に、80か国が賛同しました。南アフリカなどの提案国は、わが国にも賛同の署名を求めました。
 しかし、日本政府は署名せず、世界の期待を裏切りました。人類はいかなる状況においても核兵器を使うべきではない、という文言が受け入れられないとすれば、核兵器の使用を状況によっては認めるという姿勢を日本政府は示したことになります。これは二度と、世界の誰にも被爆の経験をさせないという、被爆国としての原点に反します。
インドとの原子力協定交渉の再開についても同じです。NPTに加盟せず核保有したインドへの原子力協力は、核兵器保有国をこれ以上増やさないためのルールを定めたNPTを形骸化することになります。NPTを脱退して核保有をめざす北朝鮮などの動きを正当化する口実を与え、朝鮮半島の非核化の妨げにもなります。
日本政府には、被爆国としての原点に返ることを求めます。非核三原則の法制化への取り組み、北東アジア非核兵器地帯検討の呼びかけなど、被爆国としてのリーダーシップを具体的な行動に移すこと を求めます。
( 中略 )
 核兵器のない世界の実現を、国のリーダーだけにまかせるのではなく、市民社会を構成する私たち一人ひとりにもできることがあります。
「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにする」という日本国憲法前文には、平和を希求するという日本国民の固い決意がこめられています。かつて戦争が多くの人の命を奪い、心と体を深く傷つけた事実を、戦争がもたらした数々のむごい光景を、決して忘れない、決して繰り返さない、という平和希求の原点を忘れないためには、戦争体験、被爆体験を語り継ぐことが不可欠です。
 若い世代の皆さん、被爆者の声を聞いたことがありますか。「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・ウォー、ノーモア・ヒバクシャ」と叫ぶ声を。

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この田上市長が読み上げた「平和宣言」に唯一?拍手しなかったのが最前列に座っていた安倍首相だったのです。
安倍首相は、「人類はいかなる状況においても核兵器を使うべきではない」を拒否し、「核兵器の使用を状況によっては認めるという」姿勢を示したのです。
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ブラック企業根絶へ一歩前進

2013-08-09 | 社会
今日の日本共産党の「しんぶん赤旗」に「ブラック企業 4000社調査へ/厚労省 世論と共産党の追及に押され」の記事が。

希望を持って入社した若者を法令違反の過酷な労働条件でこき使い、挙句の果ては退職に追い込むような〝ブラック企業〟の実態を労働者の告発をもとに、企業名を明らかにして国会で追及てきた日本共産党。

先の国会で安倍首相にして、調査し、重大な違反には「厳正に対処する」と言わしめた。
先般の参院選挙でも大きな争点として、その根絶のために政治の役割を訴え、働く多くの若者の支持が共産党に寄せられたといわれている。

今回の政府の一連の対応は、これら共産党の追及とともに、〝ブラック企業は許せない。根絶を〟の世論を無視できなくなったもの。
非正規で働く多くの労働者が願う〝人間らしく働きがいのある職場を〟の実現に明るい一歩を切り開くものになると思う。

日本共産党は、参議院選挙で515万票の支持(比例)を得て躍進した。働く多くの人たちの悲痛な叫びと願いに応えた働きを期待したい。

※厚労省の発表された方針はここから
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福島原発 汚染水流出に怒り心頭

2013-08-08 | 社会
昨日、経済通産省は、福島第一原発から毎日300トンの放射能汚染水が海に流出しているという見解を発表した。そして、「流出量や汚染の程度などの詳細な分析ができているものではなく、東京電力の地下水位などのデータを参考にした」「流出が始まった時期は分からず、事故直後から続いている可能性は否定できない」とも言っている。
一方、東京電力は、「実際どれくらいの汚染水が海に出ているのかはっきり言えない」という。

流出量の300トンにしても正確な量はわからない。どれくらい汚染されているのか汚染度もわからない。いつから流出していたのかもわからない。要するに、何もかも正確な実態がまったくわからないということ。確かなことは、毎日毎日大量の放射能汚染水が海にダダ漏れだということだけ。

なんでこんなことが今までわからなかったのか。調査していなかったのか。調査する必要がないと判断していたのか。わかっていたが隠していたのか。
昨日、このニュースを見ていて、〝おいおい冗談もいい加減にせんかい〟とテレビに向かってツッコミを入れたくらいだ。今朝も関連ニュースをいくつか見ているうちに、あらためて政府と東電に対する無責任さに怒りがこみあげてきた。

東京電力は、流出を防ぐため、護岸沿いの地盤を壁のように固める工事や雨水の流入を防ぐために工事を進めているというが、工事が完了しても60トン程度は流出するという。正確な実態がわからないままに場当たり的なことで本当に流出を止められるのか。

政府には「収束宣言」を撤回し、東電任せにせずに、日本の、いや世界の技術の総力を結集した対策を求めたい。
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セミ取り

2013-08-05 | 日常
                     ナラ枯れが目立つ近くの山

外が少し明るくなり、枕元の携帯ラジオのスイッチを入れると「間もなく5時13分です」と聞こえてきた。
もう少し寝ようとしたのだが、目が覚めてしまったので起きた。コーヒーを入れて新聞に目を通していると、裏の雑木林からセミの声が喧しく聞こえてきた。

ふと、ガキの頃の夏休みにセミ捕りをしたことを想い出した。セミは何処にでもいたのだが、よく行ったのは隣村の圓正寺というお寺だった。寺の庭はそんなに広くはなく、真ん中に墓がありその周りに松の木がたくさんあった。

セミ取りに使ったのは買ってきたアミではなかった。蝉を捕るのにわざわざ金を使うことなどはしなかったし、捕まえるだけなら、素手で何ぼでも捕れたから。
長めのヨシの上の方を折り曲げて一辺30センチくらいの三角形をつくり、そこにクモの糸を貼りつけるのです。
黒と黄色の縞模様のコガネグモの巣が最高で、巣の5個分くらいで三角形の全部を張れるのです。

クモの巣は粘着力が程よくあって、その上、強いのです。セミがそこそこ暴れても逃げられない、それなのにセミを外す時は簡単に外れるしセミを痛めつけないのです。破られたら、また巣を重ねて張ったらいいのです。
こんなセミ捕りの道具を誰が考え出したのか、誰から教わったのか、今はもう忘れてしまいました。

セミ捕りに別に目的があった訳ではなく、10時からの泳ぎに行くまでの暇つぶしと、そこが涼しかったからだった。
一時間くらいで帰ってきて、水をがぶがぶ飲んでひと休みをすると、黒の三角フンドシを肩にかけ淀川に向かって走った。
コメント (2)
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